8.異世界召喚ではなく…
女性のそばまで行き改めて正座をし直し「あなたが僕を召喚したのですか?」と聞いてみたが、聞かなきゃよかったとおもったのは下記で察して下さい。
「違うわ。というか、『召喚』というものではなく、あなたいきなり砂から湧いて出てきたのよ」
「砂…」
僕は一面に広がる砂漠を見渡し、次いで自分が正座している場所の砂を触ってみる。
なぜか砂に妙な棒が見えて掘り起こしてみると………じーちゃんの杖が出てきた。
「杖?」
なぜだ!?異世界に行くならもっと他に持ってくるものがあるはずじゃないか!?
いやいや、じーちゃん曰、自分は『大魔法使い』といっているからには、この杖には何か力があるはず…。
何か力が…じっくりT字の杖を見つめる…見つめる…見つめるが何も起こらない!!
がっくり項垂れていると、「無視するんじゃないわよ!」と強めの声が聞こえてくる。
「あなた『湧き人』でしょう?」
「え?『湧き人』て?」
「ああ、あなた異世界人だから聞いたことないわよね。…いいわ、説明してあげる」
なんかずいぶん上から目線…いや、実際僕は正座で、女性は立ったままなんだけどねー、でも、なんかこの女性身分的に高い地位にいる気配がする。
『長い物には巻かれろ』精神ではないが黙って説明を受ける。
「以前オアシスがあって今は砂になった場所に異世界人が湧いて出てくることを『湧き人』と呼ぶのよ。なんでどういう理由で湧いて出てくるのか知らないけど、たいていの『湧き人』は使えない人が多いわね」
「それってつまり、『湧き人』=『役立たず』ということでしょうか?」
僕のセリフに女性はニッコリ『決まってるでしょ』的に笑って、続きを話しはじめる。
「向上心の強い馬鹿な『湧き人』もいたけど、ここの王も愚かではないわ『抹殺』されて終わりよ。でもほとんどの『湧き人』はあまりいい死に方してないわね。確か数年前の『湧き人』も数日後に路上に転がって(死んで)いたらしいし…」
ぞっぞぞぞ~、それってイコール僕の未来と言っているのでしょうか?
普通の物語では、異世界召喚=苦労するだろうが最終的にはハッピーライフ♪だが、ただの勝手に湧いて出た異世界転移(現在の僕の現在の立ち位置)=死亡通知アンハッピーライフ決定?となると…。
「ど、どこか住むところを探して…いや、その前に先立つものお金を稼がねばやっていけない!」
節電対策のため更新していませんでしたが、どうやら計画停電もなくなったようで頑張って更新していきます⌒(≧∇≦)⌒




