3.異世界は家族に平等に訪れる?
4月1日そろそろ夕日が沈むころ、「力、異世界無事帰還お祝い会☆」と称する夕食会をすることになった。
そこは「力、高校合格祝賀会★」とかじゃないのか!?と僕なりに抵抗してみたが、あっさり家族に却下された…これだから変人家族どもは!
まぁ、弟が突然帰ってきたことにより警察とか学校とか色々手続きがあって、解放されたのが夕方だったため、外食でお祝いとなったまではいい。
「うお!!ナニコレ!?」
突然僕の真下…道路の床が泥濘になり、僕の下半身がスポッとはまった。
例えるなら落とし穴に落ちた状態に似ているが、底が深いようでそのままズブズブと沈んでいく。
ついでに叫んでいるのは変人家族の中で唯一正常な僕で、家族紹介ばかりして忘れていたけど自己紹介を…なんてできる状況ではなく…てか、家族よ!助けろー!
「ほぉー、コレがわしが知らない異世界転送の魔法か」
「父さん(祖父、一)これはどこに続く(異世界)のでしょうねー」
「そうじゃのー、わしがおもうに―――」
「………」
じーちゃんととーさんが何やら奇怪な話をしているので、生暖かい目をしてスルーしてやる。
「兄貴、なんか俺の時(異世界転送)と違う感じだけど、ミッフィーに会ったらお礼言っといてくれ。この前の異世界で唯一優しくしてくれた人(獣人)だから。ミッフィーは頭にウサの耳が生えている男性だから見ればきっとわかるから」
「………」
うさ耳+ミッフィーの名…なのに男性獣人…。
弟よ…なんて不憫な子。
つい憐みの目で見てしまったが、僕は異世界なんて信じてないからな!
「愁ちゃん、うちの家族は異世界と切っても切れない運命なのよ~。どこの世界に行っても気持ちを強くね~。でも『勇者』と懇願されても断るのよ!愁ちゃんはママに似ちゃってかわいく生まれたから軟弱だし、あ、そーだ!いっそうのこと愁ちゃんの異世界のポジションは―――」
なぜか悟ったように語るかーさん…。
そういえば、かーさんは異世界では聖女で…て、信じないってば!
首を大きく振り「ないないないないない異世界なんてない!」なんて念仏のように家族の話など聞こえないと耳に手を当てたけど…そんな場合ではなかったと気づいたときには遅かった。
「とーさん、かーさん、力、じーさん、何でもいいから助けろよ!!」
と叫んだはず。
最後の悪あがきとして、のんきに話している家族にジーンズのポケットに入っていたスマホやらハンカチからを投げつけ、泥濘に飲み込まれる前に手をおもいっきり伸ばした。
『異世界での…』の話数はだいたい23話くらい終わります。
18禁にならなかったのは交通機関で書いてたので、あっはんうっふんなんて書いてたら愛兎が変態まっしぐらになるから自粛!
もしかしたらBLでもないかも?…ともおってたり(;^ω^)




