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1.変人家族

 うちの家族は一言で表すなら「変」だ。


 祖父、いちは「生まれはロッテンカストロフ王国!大魔法使いと呼ばれ国に重宝されていた」と言う変人だ。


 保険証で年齢は80歳を少しばかり過ぎたはずだが、実年齢は「380歳くらいだったかな?」とボケたことかます、今は活動停止中の童話作家だ。


 ちなみに活動停止中なのは職業病で腰を痛めたせいだが、そろそろ引退まじかだろう。


 この頃杖をついて歩いているし、歳には勝てんというのが僕の感想だ。



 次に父、たいらは18歳の頃じーちゃんに無理やり異世界に強制転送され、高校卒業旅行に行くハメになったと「はっははははー」と語るノーテン気な一家の大黒柱。


 母曰く、異世界の王に「平凡平民Aの鈴木平です」と堂々と挨拶をしたが、その際大物魔物を素手で捕獲して微笑んでいたらしい…とは、なんとも嘘くさい話だ。


 まぁ、そう話す母、聖子せいこもそう話す段階で変人だが、もう一つ加えるなら「わたくしは聖女で、教会で神に祈りを捧げるのが仕事だったのよ~。でも平さんに一目惚れして…うっふふふ♪」と30歳後半とは思えぬ美魔女の笑みを浮かべている…ある意味最強の変人。




 そして最近うちの家族に変人が増えた…弟のちからだ。


 力は高校合格発表に行き「合格した」と家族にスマホで連絡を入れたと同時に失踪した。


 あの時はなぜか僕ひとりだけ大慌てで…。


「とーさんもじーちゃんも力が心配じゃないのかよー!」


 と涙ながらに訴えてみるも。


「ああ、それなら父さん(祖父、一)が中学卒業祝いに異世界にでも送ったんだろう。はっははははー、力もあの世界じゃ苦労するだろうが、まぁ楽しんでくれば―――」


「オイ、平。わしゃー、力を異世界に転送なんかさせてないが…」


「………うーん、それじゃ、力はどこの異世界に行ったんだろうねー」


「力じゃからな、どうせ数日中に自力で還って来るだろう」


「力はボケているようでしっかりしているから心配無用だね。ほんと長男みたいな性格でよかった、よかった」


「………」


 この時僕は長男らしくなくてすみませんね!!と激しく突っ込むが心の内に留めた。


 なんとなく父と祖父の会話で弟は無事とおもってしまってほっとしてしまったから…だが、このことは不本意なことなので内緒にしておく。


 ちなみにこの場に母がいなかったのは、母は通常運転中で夕飯の買い出しに行っていたからだが、ご近所の皆様に騒がれていないことからどのようなに説明したのかは謎だ。

☆最初、前書き(愛兎家の現況)を文章にしたら原稿用紙3枚軽く超えた…小説より長いってWW←即削除したわww


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