表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/25

16.指名手配?


 リーリアさんは宿屋に数日間の費用は払っても、僕に現金の類は一切渡さなかった。


 服は日本の服は脱ぎ、リーリアさんの旅服を一式もらいました。


 ピッタリだった…いやいや、少し小さかったけどそれは気にしない!!


 薄手のゆったりとしたズボンに上はヒラヒラした服…これも気にしたら負けだ。


 靴はリーリアさんに控えがなかったためそのまま日本で着用しているスニーカーを履いているが、これは足元をじっくりみられなければ異世界のものだとおもわないだろう。


 リーリアさんが言うには、僕の日本での服装は愚か者の『湧き人』を示しているようなもので、『虐めてください』と歩いているようなものだそうだ。


 それを聞いたら、多少パステル調の女服であろうとも………やっぱりリーリアさんに無理を言っても男性の服を買ってもらうべきだったとただいま激しく後悔中。




 リーリアさんは家出中+恋人になる予定の商人追っかけ中、いくら貴族だからといっても僕の服まで買ってもらうのはと遠慮したんだよね。


 でもさー、さっき朝食を食べているとき、同じ宿屋にとまっている人たちがやたら僕のことをジロジロ見てたんだよねー。


 宿屋の主人もなんかやけに念入りに僕の顔をみていたような…。


 昨日の夕食は部屋で食べていたから気付かなかったけど、僕の顔になにか…あれ?リーリアさんは貴族で、現在家出中で溺愛している兄がいるわけで…。


 リーリアさんがここは『国』の都市的街ではなく、『町』だと言っていた。


 リーリアさんが『この国』の都市的なものの高位貴族であるとして、溺愛している兄が手配書とかが各『町』に配られてたりして…。


「あっははは…」


 乾いた笑いが漏れた。


 リーリアさんと同じ顔の僕…手配書に書かれている顔はリーリアさんであっても僕に見えたりして?


 まぁ、そうおもっても今の僕には宿屋中に「手配書に僕の顔が書かれていたりします?」と聞く根性はない!


 これ幸いと捕まって男であると説明するのは嫌だ!!




 僕は昨日リーリアさんに男であることを確認する際の作業(※●玉鷲掴み事件)が嫌で、部屋に立てこもることにした。


 リーリアの手紙をお兄さんに渡せば誤解はすぐに解けるし、昨日の件が軽くトラウマになっていたのだからこうなるのも仕方がないが、それが間違えてあったと気づいたときにはもう遅い。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ