9.はじめてであった異世界の人の顔は…
お金を稼ぐためには、僕の特技を利用しようと考えてみるも。
僕の特技…世間一般より軟弱なところ……まったく使えん。
弟の力は体育会系剣道一筋であったため、春で高校1年になるのに180㎝に届きそうな身長と見事な筋肉ついているが、なぜか1つ上の兄である僕には四捨五入すれば170㎝の身長と薄い筋肉(ほぼ筋肉がないともいう)しか神様は与えてはくれなかった。
一度柔道部には入部したことはあるんだよ…。
だけど、なんか部員たちに寝技の際妙な気分になるとか、僕を投げようとすると「そんな顔で見つめないでくれ~」とか叫んで逃げだす人が続出した。
さらに僕の柔道着とかタオルとか紛失騒ぎが続き、柔道しているときの様子を隠し撮りされた僕の写真が校内販売される騒ぎがあって…辞めるしかないよね。
あれ?僕何もしてないのに、異世界生活オワッタ???
しかし、ここで神様は見捨てることなく…。
「私の兄が紹介できる仕事があるけどしてみる?衣食住タダの…ちょっぴり特別な仕事を頼まれるけど難しいことではないわ」
僕の目の前にいる女性は女神なのではないだろうか!?
嬉しさのあまり土下座して拝もうとするが、女性が口元の布を取り除いてニコリと笑うその顔が!
「げっっっ!?」
「『げ』とはなによ!あなたと同じ顔じゃない!」
そうなのです同じ顔なのです。
異世界来てではじめて遭遇した人間(女性)は、僕と同じ顔をしていた。
もしかしてこの世界では僕の顔はごくあふれているものなのでしょうか?
凡ミス、この小説は父&母の別々の病院に通うさいの交通機関でチマチマケータイで書いて、PCにメールしていたものなのですが…一話一話が短いことに気づいたΣ(゜д゜lll) 今更ですがね☆