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生命倫理に関するメモの引継ぎの
シラスを食らうとき 閉じ込めていた意識が漏れ出す
俺は生き物で 生き物を食らっているのだと
私はこの誰が作ったのか分からない短い詩を読んで
まだ生きているひっくり返ったセミを発見しては裏返す機械を作った
自動操縦の何機かを外に放ったがまもなく警告を受け全機が強制的に破棄された
自然が管理しているバランスがあるのだから手を出してはならないという
名乗るほどのエンジニアではないが 私のやったこともこうして書き残そうと思う
という文章が広いネットの海に転がっていたのを手にしたんだ
私は今こうして自分の思うところを書こうとしているのだけど
いわゆる自然の生き物が全部人工生物に置き換わるまで
どんな闘争があったかなんて
書けるもんじゃないね
と思っちゃった