14 令室
14 令室
「お師様、申し訳ありませんが、少し、席を外させて頂きます」
「はい」
いつまでたっても学は真に対して師弟の立場を崩そうとしない。真に対して丁寧な礼拝を捧げると、部屋を後にした。克と杢も、学に従って部屋を出て行く。
季節は今、夏至の次候を過ぎた処だ。蜩始鳴を迎え菖蒲の花が咲き始めている。
月晦日を迎えれば、夏越払の茅の輪くぐりの神事が行われる。此れまでは母である苑がその役目を担ってきたが、祭事国家の国王として参列すると学は自ら決めたのだ。その為、苑から唱え詞の教えを受け直している。国王の責を全うしようと急いているようにも思えるが、己に任を与えて貫こうとする姿勢は誰からも暖かく見守られている。
★★★
三人を見送り終えると、くる、と戰は身体ごと真に向き直った。
「其れはそうと、真」
「はい、何でしょう?」
蔦が入れてくれる麦湯のお代わりを待ちながら、真は視線を上げた。
妙に、堅苦しいというか、がちがちに凝り固まった戰の真剣な視線が不気味に怖い。
「……戰様……何ですか? ……気味が悪いですね?」
眉を寄せつつ、真は茶器を受け取り縁に口を付ける。
「真」
「はい?」
「その、薔と仲直りは出来たのかい?」
「あぁ……はい、……それはその、ええ、一応、というのも妙なものですが。御心配をお掛けしてしまい申し訳ありませんでした」
うん、そうか、と答えつつも戰の表情は険しい。
自覚もなしに騒ぎを引き起こしていた事を恥じて小さくなっている真の上に大きな影を落としながら、ずい、と戰は迫ってきた。
思わず仰け反る真に、ぐい、と戰は迫る。
「真」
「はい」
「……その、あの、だから、いや、なんというか」
「はい?」
「つまり、その、あの……だからだね」
次第にしどろもどろになり、言葉が途切れがちになる。其れにつれて、戰は顔を真っ赤にし大きな身体をごそごそと所在無げに揺すりだした。こうなると歯切れが更に悪くなり時間がかかると、経験から知っている真は、眉を顰めつつ溜息を吐いて麦湯を飲みだした。
椀の縁から眸だけを覗かせて戰の様子を伺う。想像通り、戰は顔を赤くしたまま、うじうじとしている。
――埒が明きませんね。
もう一度、真は嘆息した。
「戰様。その仰りようでは、一体何の事やらさっぱりです」
「う、うむ……」
「はっきりと仰って下さらないと、私も答えようがありません。何なのですか?」
促してみても、暫く、うぅっ……と唸っていたが、やっと意を決したのだろう。キッ、と視線を上げると噛み付くように真の肩を掴む。
「真!」
「はい! だから何なのです!」
決死の形相になった戰に真の方も釣り込まれて、勢い、言葉使いが荒くなる。
「だから! つ、つまり、だ! その、しょ、しょ、しょ……薔に手を出してはいないのかというか、閨を共にしたのかというか、合宮はしたのかどうかを聞きたいのだよ!」
口に含んでいた麦湯を、真は一気に、ぶー! と吐き出した。
次いでゲホゲホと激しく嘔吐き始める。目も潤ませてぜいぜいと喉を鳴らして背中を丸めていると、おやまあ、と慌てて蔦が摩ってくれたが、明白に笑いを堪えている。しかし、真はそれどころではない。
「せ、せせせせせ戰様!? い、いいいいいい一体、な、ななななな何の話なのですか!?」
「いやその、だから! 真が言ったんじゃないか! はっきり言えと!」
「だからと言ってはっきりして良い事と悪い事があるでしょう!」
まだ咳を残しつつ手の甲で口元の汚れを拭っていると、蔦が含み笑いをしつつ晒を差し出して呉れた。だが、戰も真も気が付ける余裕がない。
「い……いや……、た、確かに、その、少しばかり、いや、かなり直接過ぎた……悪かったよ、真……」
「全くです、直截的に過ぎますよ」
晒で手の甲や口の周りを拭く真に、戰は小さくなりがならもまだ縋ってくる。
「いや、だけどね……この間迄の真の態度を見ていたら、気にもなるよ」
「何がですか?」
「真だって、気が付いている筈だろう?」
「ですから、何がです?」
「私と椿の出会いは何だった? 私と出会った時、椿は幾つだった?」
「……」
衿をひっぱり帯を引き締めて居住まい正しつつ、どきりとした顔を見られないように真は戰から微かに背けた。
戰の初陣の折、城で当時の祭国王であった椿姫の父王・順に歓待を受けた。
その際、椿姫は父王・順の命のままに、戰の前で舞を披露した。まだ綻びだした蕾の如き少女だった椿姫を戰と禍国への生贄に差し出して生き延びんとした、父王の思惑があるかも知らずに、だ。
此の時、椿姫は13歳。
つまり、今の薔姫と同じ年の頃だった。
「真、私が気が付いていないとでも思っているのかい?」
「ですから、何がですか?」
克からも聞いている、と戰は苦々しさに彩られた声を絞り出した。
★★★
祝宴が何とか無事に終りを迎えると、各国の代表は其々の前に立つ内官たちに導かれ、彼らの身分に合わせて用意された部屋へと下がっていった。
しかし、当然其れだけで終れる筈もない。
椿姫と学は梔姫、戰は杢を伴い剛国の王弟・烈、西燕の使者・界燕東燕の使者・業燕、そして真は克と共に句国と契国、河国のからの使者たちを招いて御宴を開いた。
本来であれば日を改めて行うのが礼節というものであるのだが、祭国は禍国を宗主国と仰がねばならない立場であり、郡王である戰の身分が未だに不安定でもある。禍国本土を刺激せぬ為には長逗留は望ましくない事くらい、各国も心得ている。無論、無礼であるとして後日改めよと意見を押し通してもよいのだが、そうなればなったで今度は自国が禍国に要らぬ付け入る隙間を与えてしまう事になりかねない。
そういう意味合いでは、格下と烈が密かに見下している句国をはじめとする諸国の使者に真と克が対応し、両の燕国と特に剛国の使者である烈には戰と禍国の上軍将軍の称号を持つ杢が対応する事は深い意味を持つ。
使者たち、と言うよりも烈の自尊心と虚栄心と矜持を上手く啄き擽る絶妙な機微に、向こうが気が付こうが気に入るまいが怒り狂おうが、受け入れるしかない。
「天秤にかけるまでもありません。まあ此の程度で我慢してやろう、と引き下がられる筈ですよ」
やれやれ、と玄端を脱ぎに掛かりながら真は遠慮のない言葉使いでばっさり切り捨てた。
蔦の一座の者に手伝って貰いながら、皆は一斉に新たに祭国の雲上人にたいして採用された盤領袍に着替え直し始めた。
克と杢も、芙に手伝って貰いながら着替え直している。
盤領袍とは、祭国でも本格的に取り入れだした胡服の一種だ。
此れまでは禍国の兵部に仕える者、其れも戦場でしか身に着けなかった胡服であるが、祭国に務める祭国の雲上人、並びに禍国籍の殿上人においても身に纏うもの、と戰と学は定めたのだ。
当然、神殿や礼部からは強い拒否拒絶、抵抗を受けた。
祭国は祭を政とする古式に則った国柄だ。
当たり前すぎる反応であるが、彼らの不平不満を解消してみせたのが学だった。
「皆の憤りと心配、そして憂いは尤もな事です。良く解ります。我が祭国は平原一、古格ある国です。其れ故に、因習と為来りと旧套を重んじており、私はその血を正統に受け継ぐ王者として誇りに思っています」
祭国の臣下たちは皆挙って首を縦に振る。少年であるが学は既に、人心を惹きつけてやまない王者としての魅力を発揮し始めている。王である学が思いを一つにして呉れているという安堵感を与えられるようになっているのだと、彼はまだ気がついていない。
「ですが、其れだけで満足していて良いのでしょうか?」
「陛下、と、言われますと?」
「在来の伝統は尊重して然るべきです。ですが、我々自らの手で新たな礼式や作法、風儀を作り上げてゆくべきなのではないでしょうか?」
「陛下……」
「今に満足している者とは、結局はこの祭国を開いた先達、偉人の恩恵に頼りきるを美として、胡座をかいて安穏を貪っているに他なりません。其れでは、いけないと思うのです。己が一代に賭け、新たな祭国の姿を築き上げる覚悟がなければ、何れ祭国は名ばかりの国と成り下がってしまうでしょう」
「へ、陛下……」
「禍国に併呑され属国視されるのを恐れて身を縮こまらせて、一体、何を成しうるというのでしょうか? 逆に、我々、祭国の有り様に追いつけぬと禍国本土に在る王城を心胆を寒からしめんと動くべきです」
「陛下……」
「何も戦を行い国領を得て世界を広げるばかりが戦いではありません。我々が新たな世を作り上げて行く、諸国は其れに習わずにはいられない、それとても戦と言えはしませんか?」
「陛下、我々が浅はかに御座いました。臣らは陛下の寛き愛と深慮遠謀に感服致しました。賜りましたる陛下の御諚を深く胸に刻みて我ら一同、御意志に従います」
皆、学の前に平伏していく。
勿論、学の一言で完全に納得した訳でも吹っ切れた訳でもない。
彼の言葉の裏に戰と真が居るは明白だからだ。
だが、其れでも彼らの心に懐かしい風が吹いたのは事実だった。
神殿に仕える者たちは学の後ろに礼節を重んじつつも、領民の為に新風を吹き込もうと努力を重ねていた父王子・覺を重ね見たのだ。
こうして祭国は、新たに胡服をこそ雲上人の衣装として採用した。
ただし、此度の祝賀の席にて披露目を行えば禍国側からの横槍が当然入る。
無駄な確執を避けるよう父・優に念押しされたからという訳でもないのだが、後宴にて盤領袍を纏い祝儀の際は此れまで通りの朝服である玄端で行う運びとなった。
武官は赤、文官は緑、内官は青と色分けてされた。
更に胸に正方形の刺繍にて各人の品位が解るように、武官は瑞獣、文官は鳥類と定められた。
但し、真に対してははっきりとした身分が未だに定まらない為、白地に黒襟の無刺繍の袍衫が用意されていた。勿論、薔姫が仕立てたものだ。
★★★
珊が縫ってくれた三品の証である豹の刺繍を誇らしげしている克と共に、真は歓待の席に着いた。
和やか、というのは語弊があるが、各国の狙いはどうであれ宴が始まった当初、表面上は上手く場が進んでいた。
特に、契国から輸入した瀝青により、大幅に鉄の質と生産量を上げつつある河国王・灼の使者、相国・燹は終始機嫌が良い。
しかし契国の使者である宰相・嵒は、国王・碩が戰に傾倒しているのが気に喰わない。
禍国というよりも祭国寄りに政策の舵取りを行っている若い王のやりようが年配者には危うく見えるのだろう、仏頂面のまま馴れ合う様子は見せて来ない。
句国の使者である姜も表面上は明るく振舞ってはいた。
が、備国の驚異に国領は長く晒されているのだ。気苦労性の玖の性格を思えば、一刻も早く帰国したいに決まっている。
其々の思惑を纏め上げた処で、突然、ふつり、と言葉が切れた。
期せずして生じた間であったが、その機会を見逃さず真は宴を収める事を提案した。
「宜しいでしょう、では」
これ幸いとばかりに、真っ先に席を立ち上がったのは嵒だった。
無作法ぎりぎりの横柄な態度で、愛想の欠片もなく一礼すると嵒は部下を纏め上げてさっさと鴻臚館へと引っ込んでしまった。
明白に邪魔者が居なくなったとほっとした様子を隠そうともしない姜に、燹が苦笑いする。
「どうも、あの御仁はやりにくいな」
姜は残っていた酒をゆっくりと飲み干した。
「なに、余裕がないのであろうよ」
燹も名残惜しげに酒杯を舐める。
「河国王陛下におかれては、それは余裕も生まれもしよう」
小憎らしい事だ、と言いたげに姜が空になった酒杯を机に置く。カン、と乾いた高い音が響き渡った。
「此度、後宮のお妃のみならず妃殿下も御懐妊されたそうではないか」
とろり、と下がった目蓋が、姜の酔いの深さを示している。
でなくて、普段は豪快な人柄で知られる彼がこのように絡むなどあり得ない。燹も心得ているのだろう、なに、と軽く首を振った。
「確かに。だが、お妃様方に無事に和子様を産んで頂くまで気は抜けぬ」
正妃である涼と嬪の位を得た亜茶の二人は、ほぼ同時に懐妊した。何と、3月もせぬうちにふたり揃って灼の御子を出産予定なのだという。望みながらも、長く子を持てなかった灼の歓びは大きい。が、その分、失う事への恐れもまた深かった。
「なに、灼陛下の御気質を継がれた御子様なれば、御誕生まえから豪胆無比であると決まっておるようなものよ」
羨ましい限りだ、と姜は嘆息する。
彼が仕える句国王・玖も幾人か妃を得て王子や姫を数人儲けている。だが、どの御子も腺病質な体質であったり気弱であったりと頼りがない。しかもまだ、正妃腹の御子を得ていない。
此度の祝の席での、既に堂々たる皇子の風格を匂わせている星に輪の健やかな成長を見れば、焦らずにはいられない。主君の現状は悩ましくてならず、憂いが晴れつつある灼が羨ましくてならないのだろう。
「所で、克殿は御令室を得られて3年になる筈だったが、和子殿はまだなのか?」
「は、その、御令室などと、ご大層なものではありませんが、ま、その、何と言いますか、いや、その、ええと、どうやら私も、その、人の子の親になれる……ようでして……」
突然、姜に話題を振られた克はしどろもどろになりつつも、嬉しげに答えた。真っ赤になった克を前に、ほう? と姜は目を丸くした。
「そうか、克殿の処もか、そうかそうか、それは目出度い」
相好崩しながら、姜も嬉しそうに何度も頷いた。
句国王・番との戦の折、克が祭国より率いてきた千騎の騎馬隊の活躍があったからこそ戦は短期で終りを迎えられたのだ。戰と真に対しても句国の民は好意を持っているが、克もまた、自国を救ってくれた将軍の一人として記憶に刻まれている。
そうかそうか、と頷いていた姜は、不意に、くるり、と真の方に向き直った。
先ほどよりも更に目蓋が落ち、眸がどんよりと曇っている。よもや酒を勧められるのでは、と身構える真に、ほぼ空になった瓶子を差し出しながら、ずりずりと姜はにじり寄った。
「真殿……」
「は、はい」
「露国王の妃殿下と共に舞われたのは、郡王陛下の義理妹君にして、貴殿の御令室であると聞き及んだのだが……」
「はい、そうですが……」
真が酒杯を差し出してこないのが不満なのか、瓶子の底で、こんこんこんこん、と姜は机を何度も叩きだした。酒呑みがこういう状態になった場合、多くは下手に口出しをすると始末に負えなくなるのは、父・優で何度も経験済だ。迂闊に口を挟もうものなら絡まれて脱出できなくなる。だから姜の手から瓶子を受け取ろうと、そっと手を伸ばした真だったが、ぐい、とその腕を瓶子を使って押しのけられる。
「美しい! 実にお美しい姫君ではないか!」
「……はあ」
「いやいや、この中華平原一の美姫と言えば椿妃殿下であらせられたが、どうしてどうして、かの姫君も引けを取っておられぬ。いや! まことお美しい!」
「……はあ」
「しかし、あのようなお美しい姫君を惜しげもなく娶せられるなど、郡王陛下は余程、真殿をお身内としてお傍に置かれたいという御意志の現れでもあるな、うむ、其れもまた羨ましき事よ、いや……誠に羨ましい」
「……はあ」
「しかも真殿もあのようにお美しい御令室と縁を結ばれたのを隠したて深窓に篭らせるなど、見かけによらず、なかなかどうしてやるものではないか」
「……はあ」
何がどうやるのか伺いたい処ですけどね、と危うく零しそうになりながったが、続いた姜の一言で真は真顔に戻り言葉を飲み込んだ。
「姫君が未だ縁組なさておられなければ、私も郡王陛下と我が御主君の縁を深める為に是非とも後宮に姫君を、と思わずにおられぬ……うむ、惜しい、実に惜しい」
「……は?」
「いや、済まぬ真殿。しかしあのようにお美しい姫君を前にすれば、誰であろうと我が御主君の御傍に在りお仕え下さたならば、と夢想せぬ方がおかしかろう」
諸国には、薔姫が『男殺し』の宿星を持っていたからこそ、真の元に嫁いで来たのだという事実は伝わってはいない。戰の初陣を奇跡的な戦勝で飾った後に姫を娶ったのであれば、時の皇帝・景と己が主人となった戰から褒美として賜ったに違いない、と思うのが当然というか筋だろう。
だが、真はその考えが怖気立つ程、厭わしく感じられた。
「いや誠に、あれほどお美しい姫君を御令室となさるなど、万騎の将の栄誉を賜るのと同じ価値が有る」
「……」
「しかし郡王陛下の御義理妹の姫君なれば、誠に勿体無い事であられたな」
「――は……?」
「今や郡王陛下を縁を結ばれたい、と心底願って止まぬ国や諸侯は多かろう。是非とも我が殿の妃として迎え入れたい、との申し出は多かったのではありますかいか?」
「……」
「斯様な時勢、郡王陛下も勢力を確固たるものになされねばならぬ処ではないか? なれば御自身の御一門の姫君を、もっと有効に遣わされんとお考えになられはしなかったのか?」
「……」
「姫君が未だ縁組なさておられなければ、私も郡王陛下と我が御主君の縁を深める為に姫君を、と思わずにおられぬ。しかも、郡王陛下のお妃は祭国の女王陛下であられた御方。あの御方とも円続きになられたのだ。斯様な高貴な縁を持たれる姫など、得ようと思って得られるものではない。うむ、惜しい、実に惜しい」
「……」
「いや、駆け引き云々など表面上の事だ。あのようにお美しい姫君を前にすれば、誰であろうと我が御主君の御傍に在りお仕え下さたならば、と夢想せぬ方がおかしかろう」
「……」
「いや誠に……うむ、我が御主君の御傍にお仕えして頂きたかった」
「……」
言いたい事だけを酒の力を借りて一方的に、しかも支離滅裂に捲し立てると、ふらり、と姜は立ち上がる。
「私も話し込んでしまった、我々も失敬する」
そしてぺこりと頭を下げ、勝手に切り上げてとっとと引っ込んでしまった。
気まずさを押し付けられるのは割に合わないと踏んだのか、燹も同時に席を立ってとっとと鴻臚館へと下がってしまった。
※ 盤領袍 = 圓領袍衫とも ※
中国や韓国のドラマなんかでお偉いさんが着用しているアレっぽいのを想像して貰えれば、と思います
胸の刺繍によって文官と武官、品位がハッキリとわかるようになるのは明代になってからのようですが、官服として圓領袍衫を身に着けだしたのは北魏あたりからです
克の胸の刺繍ですが、三品の刺繍を豹としましたが、これは清朝を参考にいたしました




