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覇王の走狗(いぬ) ~皇華走狗伝 星無き少年と宿命の覇王~  作者: 喜多村やすは@KEY
一ノ戦 祭国受難

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6 無位無官無職人・真 その4

6 無位無官無職人・真 その4



 ふあ、と堂々と大欠伸をしながら、真はくるくると紙を丸めあげて、背後の克に押し付けた。しかし、呆然自失となった克は立ち尽くすのみで、まるで反応を示さない。肩を竦めると、真は丸め上げたその紙を、くしゃ・という音と共に懐に仕舞いこんだ。

 わなわなと震えつつそんな真の様子を見ていた闘が、遂に握り拳で机を叩いた。激しさに、墨汁が真っ直ぐに塊で飛び上がり、そして机の上をびしゃりと音をたて黒々と汚す。


「ああ、陛下、お止め下さい。墨というものは、落とすのはそれは難儀なものなのですよ。洗濯をする端女の事も、少しは思いやって下さいませんと」

「煩いわ! 貴様! 真とやら! 王である私を、謀り嬲るか!」

「謀るも嬲るも何も……今の私が欲しくて堪らないものを、正直な気持ちで書き連ねただけですが……?」

「喧しいわ! これ、このようなものを示す莫連者がこの世におるか! 貴様、私の誘いをこのような形で蹴って、ただで済むと思うな!」

「それは可笑しいですね、陛下。陛下はおとこに二言なしと約されたのですし、そもそもこの賭けを持ち出されたのは、陛下ですよ?」

「黙れ、黙れ、黙れ!」


 闘が自ら剣の束に手を伸ばすのと同時に、克も己の剣に手を伸ばし、真の前に立ちはだかろうと身構える。しかし、真は深い溜息をつきながら、克の肩に手をおいた。はっとする克に、静かに首を左右に振りながら、やはり眠そうにしながらも、にこりと微笑む。


「陛下、陛下は大いなる思い違いをなされておられます。私は確かに側妾腹の出であり、地位も冠位も職位もありません。今、此処に居るのは『目付』というえきを、戰皇子様より被っている為です」

「そうだな、そう言っておったな。で、あるならば、真とやら。何故に貴様は、己の力量に見合った全てを手にしようとしない、欲しようとしない、求めようとしないのだ!? 己を認めさせる為、誉を得ようとしないのだ!?」

「世の中そんな、面の皮がぱんぱんに張った強欲な人間の集まりばかりでは、余りにも浅ましいとは思いませんか、陛下?」

「……何ぃ?」


「陛下、確かに私は幼い頃より、何も欲してはいけないと押さえ込まれて生きてきました。しかしだからこそ、偶然が与えてくれた、僅かな幸運に満足できようになりまして。陛下、私は確かに戰皇子様の『目付』です。皇子様の役にたった所で、何の恩賞も与えられずにいても当然の、名誉だけで満足しておけというまあ、捨役のようなものですが、私はこのえきが大層気に入っているのです」

「なん、だと……?」


「3年前、この祭国と戦わねばならぬとなった折、私は私なりに一縷の望みを託して賭けに出たのです、陛下。あの戦いで此れまでの禍国となんら変わらぬ戦いを好まれるような皇子様であられれば、いずれ遠からず私も破滅させられる。そんな命運を勝手に負わされるのは真っ平ですのでね、道連れとして、まあ皇子様もそれなりに転落していただこうと思いまして。どの様に勝ちを得たいですか・と、お尋ねしたのです」

「……その結果が、先のあの戦いか」


「左様にございます、陛下。陛下のような武辺の方には愚かしく思われるかもしれませんが、私は戦いに全く価値を見出せないのです」

「――はぁ!?」


 頓狂な声を思わず上げた闘に、真は眠そう目を何とかこじ開けつつ話を続ける。



 ★★★



「皇子様は、私と気持ちを同じくして下さった初めての方でした。お分かりになりますか? 私のこの喜びが。きっとお分かりになられない事でしょう」

「ああ、分からんな」


「で、あられましょうね。繰り返しますが、私は戦いに全く向きません。武辺とは、程遠い人間です。どうやら母親の腹の中に置き忘れてきたと思しき程、武辺の才能の『さ』の字も見込めない為体ていたらくでして。剣を持てぬ私は、父や兄から側妾腹である事以上に、役立たずの人非人扱いされてきました。けれど仕方がありません。戦いなんて、あんな怖そうで痛そう過ぎる上に、確実に死が見えているのに喜び勇んで平気でなんて、とても私には出来ません。臆病で役立たずで、劣っていて結構と思っておりました。けれども、負けっぱなしも癪に触ります。何か一つ、抜きん出るものが欲しかった。ですから、私は自身が好きなものに没頭することで、それを得ようと思ったのです」

「ほぅ、それがその知識という事か?」


「そうです。私が人より勝っているのは、幼い頃より好きで溜め込んできた、この膨大な知識だけです。しかし、本だけは人の何倍も読み耽ってきた私のこの知識を、我が物せんとする御方が、いずれそのうち現れるとも解りきっておりました。けれどもこの知識が、我欲や立身や揚名に利用されるのは、私が大嫌いな戦いの糧になるのは、我慢ならない。もしもそのような事態にならば、必ず賜る事になるであろう自分の賜死は、そのままそっくりその御方の破滅没落に連なるように、仕向けるつもりでおりました」


 真の抑揚のない声は、それが彼の偽らざる本心であると告げていた。また、何の後悔も躊躇も逡巡も見せずに、それを遂行し、かつ成功させるであろう事も。

眠さが増して表情を無くしている彼の口から淡々と語られるそれは、逆にその場に居合わせる者の臓腑をきりきりと怖気で痛めつけてくる。


「けれども、皇子様は私の予想を遥かに超えた方でありまして。まあ、いっそ見事な程に清々しく皇子らしからぬ、可愛くも頓痴気な方でありましてね。私は、そんな皇子様に出会わせてくれた偶然に、感謝しきりなのです。目付である以上、堂々と皇子様のお側に居られる。側妾腹の宿命故に、いつ根無し草になるやも知れぬこの私が、やっと見つけた、私の居場所です。この喜びは、分かっては頂けないでしょう。そう、これ以上は望みません。もしも、他に何かを望むとあらばそれは」

「それは?」


「皇子様が、私の知識で助けて欲しいと、この苦境を逃れるために、私が必要なのだと、仄めかして欲しい――と、まあ思うくらいですかね」

「ほ、仄めかす!?」


「はい。だって、お互いに照れるじゃありませんか、いい年をした大の男が。私は私に対して、皇子様に必死になって欲しいとはつゆとも思いません。暑苦しく語って下さるのを聞くお役目は、他の方にどうぞどうぞとお譲り致します。皇子様が何かを成し遂げたい、誰かを助けたい、けれど自分だけではどうにもならない、手を貸して欲しいと仄めかして下さるだけで、充実にもう満足なんですよ、私は。それに」

「そ、それに?」


「先程の、陛下の賭けではありませんが、これは私が勝手にやっているのです」

「か、勝手にだと!?」


「はい。私が、勝手に役立ちたいと思っているんです。仄めかされて、ああ、世話の焼けるお方だな、仕方ないな、もういい加減にして下さいよ、と苦笑いしながら、私はただ、戰皇子様が好きで動いているのです。皇子様の為だけに、動きたいのですよ。ですから、陛下、陛下のもとに行ったところで、私は同じようには働けませんし、何より……」

「な、何より?」


「面倒くさいじゃありませんか」

「――め、めんどうッ!?」


「はい。だって、私はやっと禍国で居場所を見つけたのですよ? ここでお誘にのって剛国こうこくに行ってしまったら、一から関係の築き直し、居場所の作り直しなるではありませんか。嫌ですよ。そんな面倒くさい事は、御免蒙ります」

 ふあ、と欠伸を上げた真は、目尻に溜まった涙をごしごしと手の甲で拭い取りながら、こくりこくりと船を漕ぐ寸前なのを止める為か、ごしごしと髪の毛をかき上げる。


「皇子様の役に立ちたいなどと、格好良い事を申しましたが、如何せん元手となる体力がありませんので。些か、疲れました。正直、もう眠くて仕方がないのです。無事帰ったら、何もいりません。とにかく満足いくまで、暖かい布団に包まって寝台の上でぐっすりと眠りたい。惰眠を貪る、その時間が欲しい。今の私の最大の欲求は真っ直ぐそこに向いております。ですから『暇』と書きました」



 ★★★



 遂にぐらりと真の上半身が大きく揺らぎ、机の上にばたりと突っ伏した。

 克はぎょ! となりつつも、慌てて剣の束に手を伸ばしなおすが、それを、机の下から真は、そっと制した。首筋を顕にしたまま、真は続ける。


「気に入らぬ私を成敗なされたいのであれば、どうぞご自由に。けれど、貴方がたにこの私は、斬る事は出来ないと思いますよ?」

「何!?」

 怒髪天を衝く勢いで、活力を取り戻した闘の臣下が、真と克を取り囲む。真を庇いながら克も身構えようとするが、その手首を思いの外強い力で真は握り締めて許さない。やれやれ、と身体を起こし直し、真はまた、溜息をつく。


「私はこれでも、結婚しておりましてね。妻は、禍国皇帝の後宮の一員であらせられる蓮才人の王女、しょう姫です」

 闘の臣下の動きがぴたりと止まる。闘も、息を呑む。

 ――この、禍国の宰相の側妾腹の出であるという真という青年の、妻が、紛う事なき禍国皇帝の王女だと!?


「娘姫の婿を、故なく討たれた。これ以上の宣戦布告の理由は御座いますまい。言い募る必要などないでしょうか、敢えて言っておきましょう。この克は、一人身であれば、貴方がたを振り切って逃げ延びる事など、造作無く遣り遂げます」

 闘は、真を庇う克をじろりと睨めつけた。

 そうだ、この男はそれだけの力量を持っている。そして、そのまま、背後に迫っているかもしれぬ軍勢に、事と次第を告げれば――


 闘は怒りにではなく、潔い程の愉悦を感じていた。

 面白い。

 何という面白い奴なのだ、真とやらよ。心底、気に入ったぞ。


「真とやら」

「はい」

「此処は、大人しくお前を諦めよう――今はな」

「今は、ですか?」

「そうだ」

 外套を翻して背を向けた闘に、「ああ忘れておりました」と真は声をかけた。


「何だ?」

「私が賭けに勝ちましたので、二つ目に欲しい物を頂きたいのですが」

「そうであったな、申してみよ」

「実は、椿女王陛下よりたって懇願されまして、此度、ここ祭国に我が禍国の屯田兵を置くことになりました」

「ほう?」

「ご了承下さいますよう」

「……良かろう、賭けは賭けだ。して、その諸侯として立身する郡王赴任の命を賜ったのは?」

「戰皇子様です」


 一瞬、言葉を失った闘であったが、丸太のような首を晒して喉を跳ね上げ大笑する。

 屯田兵。

 即ち、墾田しつつ事あらば兵士として立ち向かう一団の事だ。確かに祭国は豊かな国であるが、その豊かさを活かしきれていないのが実情だ。しかし、新たに開墾する程の国力もない。訳のわからぬ者たちに下手に入植を許すわけにもゆかぬし、うまく開墾出来たとしても、他国に狙われる。であれば、宗主国の人力と軍事力との双方を、上手く利用してしまえば良いだけの事だ。


 その、諸侯として入国する郡王に、先の戦いに縁深き己の主人あるじ、戰皇子を担ぎ上げてくるのか。

 そうか、そうくるのか。


「そして、そのくわさきは、当面の間、露国を向くというわけか」

「はい、陛下が騎馬兵団を完全に露国より引かれるまでは」

「引いた後の事は、知らぬという訳か――仄めかされるまでは」

 にやり、と口角を持ち上げて笑う闘に、真もにこりと笑い返す。

「真とやら」

「はい」

「お前の望みの品、とらせよう。いずれ、祭国に参られる戰郡王陛下と椿女王陛下には、改めて祝いに訪れる。よしなに伝えてくれ」

「はい」

「もしも、お前の主人あるじたる戰郡王とやらが、お前に『暇』を呉れなんだら、何時でも私を訪ねてくるがいい。私は、一度拒まれたからといって相手の価値を見下げるような、下衆な人間ではない」

「はい、有難う御座います。でもまあ、そのお気遣いは、確実に無駄になりますよ?」

 残念ですね、と答える真に、闘は呵呵大笑を残しつつ、去っていった。



 ★★★



 闘が姿を消すと、其処にはぺたりと腰を床に砕けさせた祭国王・順と、今にも寝入ってしまいそうな真、そして肺を空にさせる程大きく息を吐き出しすぎて、えづいて咳き込んでいる克が残された。

 しかしその中で、最も先に己を取り戻したのは、真だった。眠気を払うためにか、何度も強く左右に頭をうち、気力で目蓋を開けている必死の形相が、逆に順には冷徹な鬼のように見え、ひぃっ! と息を飲む。


「祭国新王・椿女王が、お父上君であらせられる順大上王陛下を大層心配されておられます。お言付けを賜りまして御座います故、ここにお伝え申し上げます。女王にょおうは一代限り、故に、このままでは御自身と共にこの由緒ある祭国王室の気高き血筋が途絶えさせてしまう、不幸を成してしまいましょう」

「――は、はひっ?」


「いずれ、自身が至尊の冠を置き、王位を退く事は必定。なれば再びお父上であらせられる順大上王陛下に、重祚して頂かねばならぬ時が来ましようほどにて。その日まで、切々身体をいとわれますようにとの、女王陛下のお言葉に御座います」


 真の言葉に、順は途端に色めきだした。

そ、そうだそうだとも! 椿、あれはこの祭国の継治の御子。あれが嫁いで子を為さぬ限り、この王室は断絶の憂き目にあう。血筋を絶やさぬ為にも、椿はいずれ女王の位を退くのは目に見えておる。なれば、再びあれが王としてこの祭国自身となる日は来る、という事ぞな……!?

 

 再び自分にだけ都合よく我欲に染まった夢に彷徨いだした順に、やれやれ、と真は肩をすくめた。とてもこの、御自身しか愛されることのない御方が、何処までも純真に国の為に己を捨てようと決心なされた椿姫様のお父上君とは思われない。

 しかし、今はこの欲に深く嵌っていて頂かねばならない。いずれ椿姫様が御成婚なされた暁には、重祚を成して再び王座に返り咲く事が叶うと思い込ませておかねば、何をされるか分かったものではない。

 毒に満ちた夢の中に、どうぞ存分に遊んでおられて下さい。覚めた時には、椿姫様と戰様は貴方の手の届かぬ位置で幸せになられておられる筈ですから。


 眠気を払うために、再び首を強くうつように振る。固く閉じた目尻に、沈んで消えたはずの涙の珠が浮かんで、流れそうになる。


 真は天井を見上げた。

 しょう姫。申し訳ありませんね。

 何も知らない貴女を利用してしまったのは、これで二度目ですね。

 けれども、貴女の為にも、私は死ぬ訳にはいかないのですから、まあ、許して下さい。


 目蓋を固くしたままの真に、克はまだ欠伸を堪えているのかと思い、懐から手ぬぐいを出して差し出した。



 ★★★



 行きほどとは言わずとも、それなりの強行軍で帰国し、禍国の門を潜るとほぼ同時だった。真と克は、余りも都合良く、真の父・優の出くわした。明らかに、待ち構えていたのだが、全く優はばれていないと思っている様子なのが、可笑しみを誘う。

 流石の克が、背後で含み笑いを堪えていると、じろりと一瞥される。慌てて、しゃん! と背筋を伸ばすが、それでも鼻の下が伸びて上唇がぷるぷると震えていた。


 しかし、優はもう克に構っている余裕などない。馬を並べると喉元を締め上げんばかりにして、真に尋ねる。

「真よ、それで会談は上手くいったのか」

「はあ……まあ、此処に私が居るという事は、恐らくそうなのでしょう」

 ふん、相変わらずの奴だな、と優は馬上でしかめ面をし、呆れた声をあげる。


「戰様と椿姫……いえ、戰郡王様と椿女王様は?」

「お前のような者が差し出がましく心配する事ではないわ、馬鹿者が」

「……ですね」

 いつものように、ああ言えばこう言うという、毒舌で心臓をえぐるか精神を斬りつけてくるかと身構えていた優は、興味なさげ曖昧な返答を返すにとどめ、髪をくしゃくしゃとかき上ている息子・真を不気味そうに目を眇めて見詰める。


「何だ、いつものように喰ってかかってこんのか」

「嫌ですね、喰ってかかるとは。全く、息子を何だと思っておられるのです? まあ、それはそうと、お早く祭国向かわせる屯田兵となる兵士の選抜をお願い致しますよ。椿女王様のお父上の脳天を、がつんと押さえ付けて頂かねばなりませんからね」

「ふん、分かっておるわ」


 眠そうに答える息子に、優は鼻息も荒く答えそのまま馬首を王宮へと向けた。

 父親の背中を見送りならが、真は軽く溜息をつく。

 豪の人である父は、順大上王のような自分に都合よく日和る考えの持ち主である人物を、心底嫌う。その考え方は、まるで一度体内に侵食すれば決して死ぬまで離れぬ病原菌のように、父の部下にも浸透している。


 今頃は、道すがらすれ違った第一軍が、祭国に入国している頃だろう。

 さて、どのようになりますか。

 戰様が郡王として正式に赴任するまでの間、武辺一辺倒のがちがちの武人である父の部下に、骨の髄まで叩きのめされてくれると良いのですが。そうすれば、戰様が着任早々に何を言っても、神よりの天啓に聞こえて、ほいほい言うなりになってくれるでしょうからね。


「手加減無用に、願いますよ父上」

 くすりと笑いを零しながら、真は自宅に馬首をむける。馬の腹に鐙をあてようとする真の背中に、父・優の声が飛んだ


「真」

「はい?」

「郡王殿下より、言伝だ。疲れたであろうから、報告などは一切いらない。充分だから勘弁して下さいと言うくらいの暇をやるから、ゆっくり休んでくれ、との事だ」

「……はい、御言葉、有り難く頂戴します」


 眠そうな真の口調は、到底ありがたかっているようには思えない。しかめ面を崩さず、ふん・と唸りながら、優は王宮へと馬を進め出す。そんな父親を、真は真面に見送りすらせずに、首筋に手を当てて首を左右に振り、こきこきと鳴らしている。

 目を白黒させる克の前で、真は伸びをしながら「さて、では帰りましょう」と言いつつ、にこやかに笑う。


 まるで「お使いご苦労様でした」と駄賃を差し出してきそうな、笑顔だった。



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