始まりの序章
最初はギャグ、ほのぼのですが途中からになりますと性描写が出てきますので『そんなの無理!』というかたはお戻りを…;
いや、ありえないだろ?
俺こと鷺沼 玲が今いる場所は森の中にひっそりと建てられた洋館…じゃなくて学校。
しかもお金持ちの男子校で全寮制ときたもんだ。
おかげで森の中とはいってもきちんと道路は舗装されていてご丁寧にも鈴宮学園前なんていうバス停まである。
あ、鈴宮学園ってのは今日から俺が通う学校の名前な?
とりあえず俺は高校2年の6月からなんていう中途半端な転入をするはめになった。
その理由とは数週間前にさかのぼる…
「なんなの、この成績は!?」
「この前の中間の結果だけど?」
何か不明な点でも?と聞き返す俺に母親はマジギレ3秒前〜とでも言うように成績表の上部分に破れができた。
やばい…よけい怒らせてしまった;;
だが次の瞬間の母親の行動はサ〇エさんの〇平みたいなどなり声を上げる訳でもなく、昔鍛えた空手技をくらわす訳でもなく、どこかに電話をかけはじめた。
「…もしもし?えぇ、例の件実行させていただきます。よろしくお願いしますね、木元さん」
「…電話の相手って木元さん?例の件って?」
電話を置いた後、おそるおそる聞く俺に魔王様(母親)はにっこりと笑ってこうおっしゃった。
「玲ちゃん、あなた来週から違う学校に通ってもらうから」
テストのたびに赤点ギリギリの成績を取ってくる俺の将来なんたらかんからを心配した母親は学校経営をしている木元さんに相談していたらしい。(木元さんとは俺とも仲良しで一緒に映画とか見に行っているんだけど…)
ついには木元さんの案『成績が悪くなければそのまま付属の大学へ進学できる学校へ転入』作戦を母親が喜んでOKを出し、木元さんの経営するこの学園へ行くはめになった。
もちろん俺は反対したが聞き入れてはもらえず、この数日間、荷物をまとめたり退学届けを出したり友達と別れのあいさつをしたりと忙しく動きまわっていたせいであっという間に時間は過ぎて行った…
そして今に至るワケで…
「こんな所でやっていけるんだろうか…」
俺は校門前ですでにこれから始まる波乱の日々を悟った。
短かったけどここまで読んでくれてありがとう♪次回から玲クンがどんどん遊ばれます☆ぜひぜひ読んでくださいね(^O^)/