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香織

今日の客の名前は香織。

いわゆる常連様。

疲れた自分へのご褒美に僕を買ってくれる貴重なぱんぴー客だ。


マナーとか気にしなくていい分楽しんでもらう事に専念できる。

今日の香織は癒されたいのか、はじけたいのか。。。

仕事終わりの彼女からは抜け殻のような存在しか感じない。


女はスイッチがある。。。と僕は思う。

細かいスイッチな人もいるし、一気に切り替える人もいる。

香織は細かに操作するタイプだ。

もう2年も肌を合わせた僕にも気を使い、

金で買っているという姿勢を見せずに謙虚な彼女を演じてくれる。


美味しいお酒と高くないコースメニューのお店。

今日の香織のセレクトだ。

派手な店ではないという事はテンションがあがりきらないってことなんだろう。


僕は癒しに頭をきりかえる。

なるべく仕事の話をしない。

細かなところまで気を配り前回と違うところを探る。


ぁぁ、肌がちょっと、まつげがちょっと、髪の色もちょっと、

爪も行ったばかりってわけではなさそうだ。

ぁぁ。。。今朝の香水の香りじゃない。

もうきえかかってる。


香織は数少ない一般人なのに香水が好きな人だ。

香水の香りを壊さない使い方を知っている。

つける位置も計算されていて、

仕事の相手には香水をつけているんだという事すら感じさせない。

「女」を武器に仕事をしてない証拠だ。


普段「女」を使わない分、僕を呼ぶときはとことん戻る人。

そんなイメージがあったのに、今日はそんな余裕がなさそうだ。


食事は早めに切り上げるかな。。。

車内で香織の頭を抱きながら今夜の事を考える。


息を呑むような夜景の中を車が走っていく。

やっと一人目登場です。早くいろんな姫だしたいです。よろしくお願いします。

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