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02

大分放置いていた学園サバイバル…久々の更新です…

生き残りたいがために必死になって他人を殺す。

そんなゲームに攻略法なんてないだろう……。

そう思いながら、何かいい手立てはないかと、考えていても、時すでに遅し、俺はクラスメイトを殺してしまったのだから……。

ま、これ以上死者を出さないようにするにはどうすればいいのかを考えるのはまた別だろうし、時間をかけても俺はその攻略法を見つけ出すしかないだろう。

ずっと、窓の外を見ていると、こんな状況でも動く人影が、いくつかあった。

一つはおそらく、西基さんだろう……。

よく見れば、従弟である坂弥仁の姿もあった。しかも弥仁は一人ではなく誰かは分からないが女子を連れて歩いていた。

「まさか、あいつに彼女か?」

のん気な考えを振り払うように俺は首を振る。

体を壁に寄せ、クラスメイトの死体が転がり血が垂れ流されている床に俺は座った。

汚いとも何とも思わない辺り俺の精神も相当おかしくなってるのだろう。

そんなことをよそに、深く深呼吸をした……今にも吐きそうなじっとりと喉にまとわりつくような空気と、辺りに漂う幾多の人間の血の臭いを肺に送り、思考を切り替える。

そう、今ならはっきりと、自分がどうやって、発狂するのか、わかってしまったのだ。

そして、発狂した中での俺の思考は自らの快楽、優越感、そのほかにも、自分にいいようなことしか考えられなくなり、もっとも、楽しいゲームの進め方を考えることができていた。

いや、俺はこのゲームを攻略しなければいけないのだが……幾分情報が足りないのだ。

ゲームの最中に流れる放送だけには注意しておかなければならない。

あれが唯一の情報となり、俺の攻略のカギになりえるだろう……。


ふと、自分のてのひらを眺めた。

誰のか分からない血が掌にべっとりと付いていた。

それが引き金になり、俺は俺本来の意識を失った……。

「さぁて……こんどは誰が俺の餌食(えさ)になるのかなぁ……くっくくぅ……」

俺はフラフラとした足取りで死体の転がった教室を後にした。


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