03
今回は初の一年生の登場です
さて、どこかで見たことのある名前ですね
まだ、学園サバイバルが始まってない時
――1年D組
あーあ、退屈だなー何か面白いことでも起こらないかなー。
ぼくは、教室に着いた途端に毎日のように思う。
小里悠人3月4日生まれ15歳。
「刺激だよ、刺激……もうさ、マンネリな毎日は退屈でしかたないんだ」
独り言、ぼくにしゃべりかてくる変わり者なんていないしぼくからもこいつらになんかとかかわる気はないし……。
成績は学年でベスト3には必ずランクインしてる、ぶっちゃけた話、ただの暇つぶしにしかなっていない。
そんな中あのバカげたあの放送が流れた。
『ピーンポーンパーンポーン……えーこの学校はただいま占拠されております、外から誰か人が入ってくることや、あなたたち生徒が外に出ることも不可能です……ただ、ここから出ることも可能です……それは、全生徒の中から5人だけ抽出し、この学校から出ることができます……では、今から『学園サバイバル』の説明をしましょう……』
正直誰かのいたずらかと思ったが、こんな手の込んだいたずらなんて、誰にメリットがあるのだろうと考えると、メリットなんて一切なかった。
また同じ声で放送がかかった。
ぼくはどうせドッキリでしたと言って終わるのだろうと思って聞き流していた。
そしたら、銃声が響いた。
これは、なにかのお祭りだろうか? いや、これは自らの生き残りをかけた『戦争』だな。
ぼくは久々の刺激に心をワクワクさせていた。
そう、お祭りが始まった時の高揚感にも似たあの感じだ。
ま、何度も同じ祭りも飽きてくるんだけどね。
とりあえず、このゲームの説明によると、ぼく自身が死なないようにみんなを殺せばいいんだな……。
まるで、あの人達と同じことをするみたいだな。
ははは、とぼくは小さく笑う。
さて、どうやってこいつらを殺そうか……。
すでに、クラスの平穏は乱され、ぼくの目の前では力のある男子が女子の首を絞めているという何とも言えない光景があった。
それがちょっと気に食わなかったぼくはその男子の鳩尾に一発の拳をねじ込んだ。
するりと、男子の手から女子は離れ、その場に倒れ込んだ。
女子の意識はどうやら、半分とんでいるようだった。
腹を抱えてうずくまってる男子の頭に足をかけ思いっきり体重を乗せた。
ぐしゃりと、頭はつぶれた。
男子の頭からは、血と気持ちの悪いドロッととしたもの――おそらく脳みそ――が流れていた。
「ま、結局ぼくもあの人達と同じだったってことなんだね」
ぼくに襲い掛かってくるクラスの連中を次々と殺した。
ある者には近くにあった定規を突き刺し、ある者には目玉をつぶし、またある者にはぐちゃぐちゃになるまで殴り続けた。
ま、結果は目に見えていたけど、クラス中の僕を除いた全員が死んだ。
「これは、何か面白くなってきそうだなー」
いつもと違った、そう、日常からぶっ飛んだ超刺激的なこのゲームはぼくを退屈な毎日から連れ出してくれていた。
「さて、次に殺す奴でも探そうかな?」
そう独り言を言ってぼくは教室を後にした。