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  作者: チキ
2/4

●2●

とても寒かった

とても暗かった



そして



君の瞳から感じる辛さに

私も辛かった。



学校の帰りはいつも真っ暗。

星と月だけが灯りになる。



こんな当たり前のように語れるようになった私は、もうあの頃に戻れないみたい。







**********






「んもぉ~返してよぉ!」

「さみぃんだもん」

「あんた男でしょ~」



茶髪に黒いマフラー。

そこまでは普通の男子高校生よね。


だけど問題が・・・耳にかけられた桃色の耳あて。

私の耳からいつの間にかとられて付けられていた。


それを怒る私に対してケタケタ笑う君の顔が好きだった。





「睫毛なが・・・」

「ゴメンネ、天然なもんでね」

「うざい~」

「お前も充分長いだろ?」

「女は化粧で誤魔化せるのよ」

「化け猫か!」

「ばかぁ~」



そうやってからかって笑う君。


また頬を膨らます私の手を引いて、抱き締める。

するとバランスを崩して土手に転がった。



「いったぁ~」

「俺が痛いよ」



うまい具合に下敷きになってくれた君に笑ってしまう。

すると君もケタケタ笑い出して2人して仰向けになって大きな夜空を飽きずに・・・ずっとずっと見てた。



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