第3話「それぞれの舞台、繋がる絆」
春の陽気が心地よいある午後、シェアハウスのリビングには久々に賑やかな声が響いていた。
修斗は忙しい撮影の合間を縫って家に帰り、苑香と赤ちゃん、そして紬たちと過ごす時間を大切にしている。
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修斗「今日は撮影のスケジュールが少し余裕があるから、ゆっくり話そう」
苑香「修斗くん、無理しないでね。子育てもあるし」
紬「そうそう、ちゃんと休んでよ」
修斗は笑いながら答えた。
修斗「分かってるよ。でも、今は仕事も家族も両方大切だからね」
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その夜、修斗は苑香と赤ちゃんを寝かしつけてから、リビングのソファに腰掛けて静かに考えていた。
彼の心には俳優としての夢と家族の幸せという二つの大きな責任があった。
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数日後、碧と彰人が突然の訪問をしてきた。
碧「やあ、みんな元気か?」
彰人「修斗、忙しそうだけど、顔を見るとホッとするな」
苑香は赤ちゃんを抱きながら微笑む。
苑香「二人ともありがとう。久しぶりだね」
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話は自然と仕事の話題に移る。
彰人「J1は本当に厳しい。毎試合が勝負だよ」
碧「名古屋グランパスはなかなか手強いチームだけど、負けられない」
修斗「俺も俳優としてもっと上を目指すよ。みんなが頑張ってるから刺激になる」
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紬がふと口を開いた。
紬「私もシェアハウスの管理人として頑張ってる。みんなが安心して帰ってこれる場所を作りたい」
苑香が続ける。
苑香「シェアハウスはただの家じゃない。私たちの絆の場所だから」
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会話は夜遅くまで続いた。互いの夢や不安、喜びを共有し、皆の心がさらに強く繋がっていくのを感じていた。
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翌日、修斗のマネージャー、高瀬が仕事の話で訪れた。
高瀬マネージャー「修斗さん、次のドラマの撮影も決まりましたよ。苑香さんとも一緒に出演できます」
修斗「本当か?すごいな。家族と一緒に仕事ができるなんて嬉しいよ」
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苑香は驚きながらも笑顔で答えた。
苑香「私も楽しみ。仕事復帰は不安もあるけど、修斗くんがいてくれるから心強い」
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シェアハウスの玄関で、碧と彰人が改めて声をかける。
碧「これからもお互い頑張ろうな」
彰人「家族も仕事も大切にしよう」
紬も頷いた。
紬「私もみんなを支えるから、一緒に未来を作ろう」
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こうして、それぞれの舞台で輝きながらも、彼らは強い絆で結ばれていた。
未来に向かって、一歩ずつ歩んでいく決意が新たに刻まれたのだった。




