第2話「新たな命と、試練の幕開け」
苑香が妊娠の安定期に入った頃、彼女の生活は大きく変わっていた。
日々の撮影は減り、家では子ども用品の準備や産後の計画を練る時間が増えていった。
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ある日、苑香の自宅兼シェアハウスのリビングで、修斗と苑香、紬が集まって話していた。
苑香「そろそろ本格的に休養に入るけど、仕事のことが心配で…」
修斗「無理しないで。俺も俳優として頑張るから、二人で支え合おう」
紬「私も何か力になれることがあればいつでも言ってね。子どもの準備も手伝うよ」
苑香は感謝の気持ちを込めて二人に微笑む。
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そして迎えた出産予定日。
苑香は付き添う修斗と看護師、医師の見守る中で新しい命を産み落とす。
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苑香(苦しみながらも)「頑張るから、元気でいてね」
修斗(手を握りながら)「大丈夫、俺たちがついてる」
長い時間を経て、ようやく元気な男の子の産声が病室に響いた。
看護師「おめでとうございます!母子ともに健康ですよ」
高橋医師「予定日より少し早かったけど、順調です」
苑香は涙を浮かべながら、初めて赤ちゃんを抱きしめる。
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出産後、苑香はしばらく女優業を休止し、家庭に専念する日々が始まった。
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そんなある日、紬は苑香の様子を見にシェアハウスへ。
紬「赤ちゃん、元気そうでよかった」
苑香「ありがとう。紬ちゃんがいてくれて心強いよ」
紬「これからもずっと支えるからね。子育ても一緒に頑張ろう」
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一方、修斗は忙しい撮影の合間を縫って家に帰る毎日。
高瀬マネージャー「修斗さん、最近はどうですか?仕事と家族の両立、大変じゃないですか?」
修斗「正直、大変だけど幸せだよ。家族がいるから頑張れる」
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SNSやネットでは苑香の妊娠や結婚の噂が広まり、ファンから心配や祝福の声が入り混じっていた。
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ある晩、碧と彰人が久しぶりにシェアハウスを訪れた。
碧「おお、修斗!久しぶりだな!」
修斗「碧、彰人!来てくれてありがとう。今度ゆっくり話そうな」
彰人「子どももいるんだって?すごいな」
苑香(赤ちゃんを抱きながら)「初めまして、碧くん、彰人くん」
和やかな雰囲気の中、彼らはそれぞれの近況を語り合い、絆を再確認した。
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こうして、修斗と苑香の新たな家族の生活が始まった。
だが、これから訪れる試練や困難も、二人は必ず乗り越えていく強さを持っていた。




