第3話「揺れる心と、交差する未来」
春から夏へと移り変わる頃、紬の大学生活はさらに色濃く彩られていた。
演劇部の大舞台が迫る中、彼女は自分の役に真剣に向き合っていた。
一方、シェアハウスでは修斗と苑香の秘密の結婚生活も少しずつ日常となっていた。
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ある夕暮れ、シェアハウスのリビングで修斗が仕事から帰宅すると、苑香が照れくさそうに待っていた。
苑香「ねえ、修斗。今度のドラマのヒロイン役、決まったんだって?」
修斗「ああ、そうだ。実は、あの撮影で苑香と一緒になることが多くてな」
苑香(笑いながら)「また現場で一緒になるなんて、運命感じちゃうよね」
修斗「お前がいると、現場の雰囲気も明るくなるし、安心できるんだ」
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そのころ、碧は名古屋グランパスの練習場でコーチと熱心に話していた。
碧「僕はもっとチームに貢献したい。去年の自分とは違う自分を見せたい」
コーチ「お前ならできる。試合での判断力を磨け。周りを生かすプレーを心がけろ」
碧「わかりました、期待に応えられるように全力で」
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彰人は鹿島アントラーズのキャンプで新しい環境に戸惑いながらも、チームメイトと交流を深めていた。
彰人「まだ不安もあるけど、負けるわけにはいかない。ここで結果を出す」
チームメイト「お前のスピードとキック、プロでもトップクラスだよ。頼りにしてるぜ」
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ある日、大学のキャンパスで紬は未羽と再会する。
未羽「紬ちゃん、久しぶり! 元気にしてた?」
紬「未羽! もちろん。そっちはどう?」
未羽「私は演劇部の新しい作品で主役を任されたの。紬ちゃんの話、聞きたいな」
二人はベンチに腰掛け、演劇や将来の話に花を咲かせた。
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その夜、シェアハウスで5人が集まり、未来への決意を語り合った。
紬「私たち、みんな違う夢があるけど…互いに支え合えるから強いんだよね」
修斗「この秘密も、僕らの絆の証だと思ってる」
苑香「家族みたいだよね、みんな」
それぞれの想いが静かに、しかし確かに交差していた。




