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第3話「秘密の告白」



春の終わりが近づき、瑞樹学園のキャンパスは花の香りに包まれていた。四人の生活にも、少しずつ変化の兆しが見え始めていた。



放課後のシェアハウス。リビングには葵蘭と舞、健太が集まっていた。傑は練習のためチームの合宿に出かけている。


「葵蘭、傑さんと付き合っていること、もう少しだけ周りに秘密にしておきたいの」と舞がぽつりと言った。


葵蘭は驚いたように目を見開いた。「舞、どうして?」


「傑との婚約のこともあるし、舞の立場も考えてほしい。公にすると、色々と大変になると思うの」舞の声は震えていた。


健太は静かにうなずき、「俺たちも会社のことや仕事のことがあるから、絶対にバレないように気をつけてる。」


葵蘭は自分たちの秘密がどれだけ重いか、改めて感じた。



その夜、葵蘭は自室で母・眞理に相談した。


「お母さん、私たちの秘密って、どうしてこんなに難しいのかな…」葵蘭は涙ぐみながら話す。


眞理は優しく抱きしめ、「葵蘭、あなたたちには特別な役割があるの。誰にも言えないこともあるけれど、だからこそ支え合って進んでいくのよ。」



翌日、学校で舞は悩みながらも、葵蘭に向かって小さく笑った。


「秘密を守るのはつらいけど、あなたたちと一緒なら頑張れる」


葵蘭も笑顔で答える。「私たち、家族みたいだから。」



そんな時、学校で偶然にも健太の同級生がシェアハウスの近くで見かけたと噂を流してしまう。


四人の秘密がいつか破られるかもしれない不安が、静かに彼らの間に広がっていった。


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