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秘密のシェアハウス【大型長編版】  作者: AQUARIUM【RIKUYA】
【特別編⑵】(修斗と苑香視点)
115/138

『夫婦で挑むPTAイベント!~芸能界から小学校へ、最前線の愛と奮闘~』


◆舞台は、子どもたちの通う小学校


──春の風が校庭を吹き抜ける。

4月、新年度。小学校では恒例のPTA主催イベント「春の子どもフェスティバル」の準備が始まっていた。


春の催しとはいえ、全校生徒と保護者を対象にした大規模行事。模擬店、ゲームコーナー、保護者ステージ……準備も一苦労。


その中心メンバーに、なんと――


▽PTA副会長:佐野修斗

△文化部担当:蝗苑香


先生:「まさか、お二人が参加してくださるとは……!」

苑香:「こういうの、実はずっと出てみたかったんです。家庭での役割も芸能と同じくらい大切にしたくて」

修斗:「子どもたちと、家族と、学校と。今の俺の“主演”はこっちですからね」



◆打ち合わせ会議:スター夫婦、ガチで意見を出す


放課後の会議室。

「保護者ステージ案」で白熱するPTA会議。


保護者A:「じゃあ、お二人が“夫婦漫才”とかどうですか!?」

苑香:「漫才!?うち、ボケもツッコミも素人ですけど(笑)」

修斗:「……やるなら“朗読劇”がいいな。“家族の物語”をテーマにして」


実際に、脚本を書き始める2人。

夜、自宅のリビングでは子どもたちが寝たあとも、脚本を手直し。


苑香:「こんなセリフどう? “家族がいるだけで、世界は優しい場所になる”」

修斗:「いい……それ、俺が最後に読むわ。絶対泣かせる」



◆前日準備:夫婦でテント張り&ポップコーン機材搬入


テントを張る修斗は、すっかり学校に馴染んでいる。

体育教師:「さすが佐野さん、力ありますね!」

修斗:「俳優の筋トレは伊達じゃないです(笑)」


一方苑香は、ママたちとポップコーン機材の準備中。


保護者B:「苑香さん、素手でポップコーンやるんですね」

苑香:「もちろんです。今日はモデルじゃなくて、お祭りのお姉さんですから」

保護者C:「もう“神”夫婦すぎる……」



◆イベント当日:全力で“ママとパパ”を演じる


校庭にはテントが立ち並び、にぎやかな音楽が響く。


・修斗は「ストラックアウト」コーナーの担当。

・苑香は「キラキラキャンディショップ」で接客。

・ステージでは、夫婦朗読劇『家族って、なんだろう』が上演。


観客席の保護者や先生たちが、涙をぬぐう中――


苑香(朗読):「あなたが私を見てくれるから、私は“母”になれた」

修斗(朗読):「君が笑ってくれるから、俺は“父”でいられる」


拍手喝采。

先生:「プロの演技なのに、家族の本音が聞こえた気がしました……」



◆イベント終了後:夫婦の小さなご褒美


片付け後の夕暮れ。

校庭のベンチで、2人だけの時間。


苑香:「……あっという間だったね」

修斗:「うん。でも、すごく幸せだった。どんなドラマより“俺たちの本当の役”だった気がする」


苑香:「また、こういうの……参加したいね」

修斗:「あぁ、俺たちが夫婦である限り、続けていこう」


小さくキスを交わす2人。

子どもたちの声が、少し先の校舎から聞こえてくる――


蒼空:「ママー!パパー!一緒に帰ろー!」


春の夕日が、家族7人の帰り道を照らしていた。



◆ナレーション


「スポットライトがなくても、舞台はある。

誰かの笑顔をつくるために、今日も彼らは“家族の物語”を演じ続ける。」


エンディング曲:back number『手紙』


――終――


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