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秘密のシェアハウス【大型長編版】  作者: AQUARIUM【RIKUYA】
【特別編⑴】(葵蘭&健太 舞と傑視点)
105/138

『秘密のシェアハウス、再び。~家族になった“あの頃の仲間たち”~』


◆あの日の約束


ある日の夕方。

子どもたちが寝静まったリビングで、修斗と苑香はふと懐かしい話をしていた。


苑香:「ねぇ、久しぶりにみんなで集まりたいね。シェアハウスのみんな」

修斗:「ああ……あの頃は、毎日が新鮮でバカみたいに笑ってたよな」


その夜、修斗がグループLINEにメッセージを送った。


「久しぶりに集まらない? みんなの家族も一緒に」


その通知が、日本各地、そして時を超えて、かつての仲間たちの心を震わせた。



◆集まる仲間たち


呼びかけに応じて、旧・シェアハウスのメンバーが家族を連れて集まることに。

•健太&葵蘭夫妻+2人の子どもたち

•舞&傑夫妻+1人の娘

•元住人の理沙、現在は料理研究家として活動中

•カメラマンになった祐樹とパートナー

•タレント活動を続けている凛香も登場


場所は、森の中の貸し切りコテージ。

テーマは――「家族で語る“あの頃”と“これから”」



◆コテージでの1日目:再会


玄関先で手を振り合う大人たち。

「わあ…!」「久しぶり!」「変わらないね!」

それぞれが少し大人びて、でも笑い方は当時のまま。


苑香:「皆の子どもたちもこんなに大きくなったんだね…!」

葵蘭:「って、そっち5人!? ほんとに大家族だ(笑)」


夜は手作りの持ち寄り料理で大宴会。

懐かしのトーク、笑いが止まらない。


健太:「覚えてる? あのキッチンの争奪戦」

舞:「苑香ちゃん、冷蔵庫にメモ貼ってたよね。『プリン食べるな』って(笑)」

修斗:「俺の夜食もやられてたんだ、実は……」



◆子どもたちの新たな友情


子どもたちもすぐに打ち解けて、自然の中で走り回る。


花音:「そっちの子、小学校何年生?」

葵蘭の娘:「2年生! かけっこしよう!」


カメラマンの祐樹がその様子を記録していた。


祐樹:「この瞬間も、何年か後には宝になる」



◆2日目:焚き火の夜と“今の気持ち”


夜、焚き火を囲んで、大人たちが語り合う。


傑:「昔は…夢ばかりで、うまくいかないこともあったな」

凛香:「でも、その時間があったから、今の私たちがある」

苑香:「家族になって、ようやく“本当の意味での居場所”を知った気がする」


それを聞いていた子どもたちがぽつりと、


蒼空:「パパとママにも、こういう仲間がいたんだね」

冬翔:「なんか、いいなぁ。ぼくも、将来またみんなと会えたら…って思った」



◆別れの朝:次の約束


チェックアウトの朝。

再会を惜しみながら、みんながそれぞれの生活へ戻っていく。


苑香:「また、必ず集まろう。今度は、もっと大きな会場でね」

健太:「20年後、“子どもたちの再会編”だな!」


家族ぐるみの絆は、時を越えて、

これからも形を変えて続いていく。



◆エピローグ


帰り道の車内。

月詩がぽつんとつぶやいた。


月詩:「またみんなに会いたいな」

苑香:「大丈夫。また会えるよ。だって、あの人たちは“家族”だから」


エンディングテーマ:「ありがとうの輪」/絢香



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