表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

56/101

第55話「焼け焦げた地面」

互いの足は焼け固められた地面に縫いつけられ、逃げ場は完全に消えた。

距離を取って回避もできず、飛び道具を撃てば自分にも返ってくる。残されたのは肉体をぶつけ合う至近距離の戦いのみ。エンガは息を荒げながら拳を構え、にやりと笑う。


「足が固められちゃ、俺の攻撃を受けるしかないだろ!」


目の前の妹は、すぐさま鋭い返しを放った。


「それはあなたも同じことよ!」


姉は汗をぬぐう間もなく、鋭い眼差しでエンガを見据える。


「泥臭いですが……やってやりますわ!」


拳と拳、声と声がぶつかる。

衝撃波のように響く打撃音。熱と光の余韻を残す中、三人は鎖で繋がれた囚人のように、だが誰よりも自由な戦士のように、至近距離での意地と覚悟を叩きつけ合っていた。


足が縛られているからこそ、退路はない。

だからこそ、一撃に全てを懸ける。

拳が火花を散らし、叫びが空気を震わせる。


泥臭く、鮮烈で、逃げ場のない肉弾戦が――今、幕を開けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ