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第51話「制限時間との勝負」

光と音が乱舞するステージの中心で、エンガは荒い息を整えていた。


(もしもあの合体が、スキルなら……必ず制限時間があるはずだ。なら、その前に決めるしかない!)


頭に浮かんだのは最悪の光景だ。今は一対一の形でも、解除されれば再び二対一。自分が疲弊すればするほど、立場は不利になる。勝機は短い合体時間の中、ただ一点にしか存在しなかった。


「どうしたの? さっきまでの勢いはどこへ行ったの?」


シューティングスターの声が響き渡ると同時に、レーザーの閃光が観客席を照らし、重低音が大地を震わせる。光と音に飲み込まれ、体力はじわじわと削られていく。


「チッ……派手すぎんだよ、ピカピカ(アイドル)!」


エンガは腕で光を遮り、足を踏み込む。


「でもな──派手だからこそ、隙がある!」


彼の瞳は、光の閃光と閃光の狭間に走る“暗”を追っていた。

ほんの一瞬、音と光の波が重ならないタイミングがある。そこを突けば、反撃の糸口は掴めるはずだ。


「その程度でこの私に勝てると思って?」


シューティングスターがさらに手を掲げる。

光が花火のように弾け、音が嵐のように押し寄せる。まるでステージのクライマックスだ。


「思うさ!」


エンガは叫ぶ。


「ここはステージでもライブでもねぇ──命を懸けた戦場(たたかいのば)だ!」


拳を握り締め、暗を目掛けて踏み込む。

制限時間が訪れるよりも早く、この勝負を決めるために。

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