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第50話「光と音のアイドル──シューティングスター」

まばゆい光をまとった女戦士が腕を掲げると、瞬間、闘技場が昼のように照らし出された。


「シューティングスターのステージ、開幕よ!」


耳を打つのは重低音のビート。光が弾けるたびに、音が衝撃波となって地面を揺らした。観客席からは悲鳴と歓声が入り交じり、コロシアム全体が巨大なライブ会場へと変貌していく。


「ちょっ……ライブ会場かよ!?」


エンガは思わず顔をしかめた。

目を細めても光は視界を奪い、耳を塞いでも音が体を震わせる。まともに立っているだけで精一杯だ。


「どうしたの? もう踊れないの?」


シューティングスターが挑発的に微笑む。

その手が軽く振り下ろされると、空間に光の弾丸が浮かび、旋律に合わせて次々と撃ち出された。


「やっべ……レーザーの雨か!」


エンガは紙一重でかわしながらも、頬に焼けるような熱を感じる。視覚と聴覚、二つを同時に封じられれば反応も遅れる。狙いはまさにそこだった。


「このままじゃジリ貧だな……」


彼は呼吸を整え、床を蹴る。


「だったら、リズムに合わせて動くまでだ!」


ビートの隙間、わずかな無音を狙い、レーザーの雨をかいくぐる。汗が飛び散り、足音が刻むのは奇妙な“反撃のダンス”。


「へぇ……やるじゃない」


楽しげに目を細めるシューティングスター。

だがその瞳は、獲物を狩る鋭さを決して失っていなかった。


光と音の支配するステージ。

エンガはその中心で、己の戦い方を模索し始める。

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