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第48話 「交差する攻撃」

眩い光が会場を乱反射する。頭上で回転するミラーボールから放たれるレーザーが、縦横無尽にコロシアムを切り裂いた。観客席からは歓声と悲鳴が入り混じる。双子の姉・アルが指を突き上げると、光の束は一斉に収束し、エンガを飲み込もうと迫った。


「逃がさないわよ!」


 その横を、妹のヘナがローラースケートのように床を滑り抜ける。電光石火のスピードで距離を詰め、蹴りを叩き込もうと迫る。エンガは身を低くしてかわしつつ、唇を噛んだ。


「ちっ…! 正面からじゃ分が悪い…」


 視線が天井をかすめた、光の粒が踊るように揺れるミラーボールが映った。その瞬間、脳裏にひらめきが走る。


「……そうだ!」


 わざとレーザーの軌道に飛び込み、紙一重で身をひねって回避。アルは笑みを浮かべる。


「無駄なあがき!」


エンガの狙いは別にあった。レーザーの反射角――その先に、一直線で滑走してくるヘナの姿がある。


「くらえぇっ!」


 エンガが身を翻した瞬間、レーザーが誘導されるように進路を変え、妹ヘナの背中を焼いた。鋭い悲鳴が響く。予想外の展開にアルは目を見開き、観客席はどよめいた。


「な、なにっ!?」


 エンガは息を荒げながら立ち上がる。


「壊せないなら…利用するまでだ!」


 口元に浮かんだ笑みは、勝機を確信した者のものだった。

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