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第47話 「リバイバルブーム」
リング中央。
アルが高らかに手を掲げると、頭上に巨大なミラーボールが浮かび上がった。きらびやかな光が四方八方に乱反射し──
「ミラーボールレーザー!」
声と共に、光線が雨のように降り注ぐ。
同時に、妹のヘナは足元をキュッと鳴らす。ローラースケートのような氷の車輪が生成され、
「ローラースケートダッシュ!」
叫びながら、残像を残してエンガに突進していく。
「おいおい……そういうのもありかよ!」
エンガは思わずツッコミを入れる。光のレーザーと高速突撃のコンビネーション。シリアスな闘技場の戦いが、まるでド派手なショータイムに変わっていた。
観客席のルミナは腕を組み、呆れたように笑う。
「なんか……あの双子のアイドル、80年代みたい……その時のこと知らないけども」
場内に音楽のようなリズムが広がり、観客は歓声と拍手で応える。だが、エンガの額には汗が伝う。冗談みたいな技でも、食らえば確実にHPを削られる──派手さの裏に潜む、実戦級の威力を見抜いていた。
「ふざけてんのか本気なのか……だったら、こっちも本気でぶち破る!」
エンガは拳を構え、光と轟音のステージへ正面から飛び込んでいった。
――アイドル vs ファイター。
コロシアムは、一瞬でライブ会場さながらの熱狂に包まれていく。




