第18話 「崩壊する戦場──迫る死線!」
──ゴゴゴゴゴ……!!
突如として、大地が呻くような音を立て始めた。
「なんだ!? 地面が──!?」
「おいおい、マジかよ……崩れてる!!」
視界の端で、戦場の外周エリアが崩落していくのが見えた。
仮想空間とはいえ、そこに“落ちる”という現実が、プレイヤーたちに襲いかかる。
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戦場縮小──逃げるか? 闘うか?
バトルロイヤル開始から数分。
ついに、リングが“収縮フェーズ”に突入したのだ。
「立ってるだけで脱落かよ! クソッ!」
「早く中央へ! 生き残れなくなるぞ!」
全員が“戦い”から“生存”へ意識をシフトさせる。
その瞬間──焔牙の眼が、鋭く光った。
「……なるほどな」
(これは“フィールドコントロール”の試練。動きが鈍いやつ、戦いに夢中なやつから消えていく……!)
だがそれ以上に危険なのは──
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「逃がすかよ!」
崩壊に追われて中央を目指す者たち。
だが、すでに中央にポジションを取っていたプレイヤーたちは、それを迎え撃つ“待ち伏せ”部隊と化していた。
「生き残れる場所は限られてる。狩るなら……今だろ!」
「くそっ、まるで袋のネズミだ!!」
──後方からは崩壊。前方には殺意。
それは、まさに“死線”そのものだった。
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焔牙はわずか数秒で、動線と戦況を読んだ。
(――逃げるやつは潰される。立ち止まったやつも消える。なら……)
「突破するしかねぇ!!」
──バチィッ!!
魔法ブースト、最大出力!!
焔牙の体に雷のようなエフェクトが走る。
一気に距離を詰め、中央の“門番”たちへ突撃する!!
「こいつ、真正面から来たぞ!?」 「潰せッ──!!」
だが、焔牙は止まらない。
フェイント→側転→斜めダッシュ。
まるで“魔獣”のような動きで、間をすり抜けていく!
「甘ぇよ!!」
中央の一人に急接近し、カカト落としからの裏拳!
──ガッ!! ドガァッ!!
「がはっ……!?」
【ポイント獲得:+10】
焔牙はそのまま転がるように中央へ到達し、地面を踏みしめた。
「……通ったぜ」
一呼吸。だが、その目はまだ戦場を睨み続けている。




