表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/101

第13話「オメガへの道──アルファ、ベータ、ガンマ撃破!」

「お待ち下さい」


夏路がオメガと戦おうと、足を進めたその瞬間だった。何者かが止めてきたのだ


「訓練モード・高難度AI──アルファ、ベータ、ガンマ。に挑戦し勝つことができれば、オメガと戦うことが出来ます」


VFGの管理AI淡々と告げた。


夏炉は拳を握りしめ、真っすぐにうなずいた。


「そりゃあもちろん……まずは最初の壁からだ」


──最強CPU『Ω(オメガ)』に挑むには、その前に三体の高難度AIを撃破しなければならない。


夏炉は意識を集中させ、VR空間にダイブする。



---


第一戦:アルファ


「開始します。対戦相手──『α(アルファ)』」


現れたのは、漆黒の鎧を纏った標準型の人型AI。

武器は剣。バランス型のスタイルだ。


「標準戦闘プログラム起動──攻撃開始」


──シュンッ!


アルファが一瞬で間合いを詰め、鋭く剣を振り下ろす。


「速い……!」


夏炉はすんでのところで横へ飛び退き、反撃の拳を繰り出す。


「加速──カウンター対応」


しかし、アルファはそれすら読んでいた。

剣が軌道を変えて襲いかかる。


「……読まれてる!?」


刹那の見切りで回避し、夏炉は一か八かのカウンターを繰り出した。


──ドガッ!


「……よしッ!」


拳がアルファの頭部に命中。

AIは短くフリーズし、そのまま倒れる。


「勝者、新道 夏炉」


「まずは1体目クリアだ……!」



---


第二戦:ベータ


「次の相手──『β(ベータ)』」


ベータは、巨躯の戦士型AI。

武器はハンマー。圧倒的な破壊力と防御力を誇るパワー型だ。


「重戦闘モード起動──攻撃開始」


──ドゴォォォン!!


振り下ろされたハンマーが地面を砕く。


「一発でも当たれば、終わる……!」


夏炉はスピードを上げて回避を繰り返すが、ベータの装甲は厚く、攻撃が通らない。


「なら、弱点を狙うしかない──!」


ブースト魔法で背後へ回り込み、狙いは「膝」。


──ズガッ!


「効いた……!」


バランスを崩したベータに、夏炉は渾身の拳を叩き込む。


──ドガァァン!!


「勝者、新道 夏炉」


「ふぅ……二体目も突破!」



---


第三戦:ガンマ


「次の相手──『γ(ガンマ)』」


登場したのは、細身のAI。

武器は二刀流のブレード。スピード特化型の構成だ。


「超高速戦闘モード起動──攻撃開始」


「……はえぇ!!」


残像を伴って駆け回るガンマ。

その速さは、夏炉の視認能力すら超えていた。


──シュッ、シュバッ!


肩を掠める一撃。

夏炉はカウンターを狙うが、攻撃が当たらない。


「こいつ、動きにパターンがねぇ……!?」


完全に"不規則"な戦闘アルゴリズム。

読み合いすら不可能。


「だったら、こっちも“予測不能”になってやる……!」


フェイント、急停止、ステップイン、スウェイ──

夏炉はあらゆる揺さぶりを使い、"無軌道"を演じた。


──そして、ガンマの動きが乱れた一瞬。


「もらったッ!」


──ドガァァン!!!


カウンターの蹴りが直撃し、ガンマが崩れ落ちる。


「勝者、新道 夏炉」


「……はぁ、はぁ……ギリギリだった……!」



---


そして──最強CPU『Ω』へ


「おめでとうございます。最高難度AI『Ω(オメガ)』への挑戦資格を得ました」


夏炉の前に、新たな訓練フィールドが出現する。


光が収束し、重厚な扉が静かに開く。


「……ついに来たか」


これまでとは明らかに空気が違う。


対戦相手は、“人間を超えるために創られたAI”

──『Ω』


夏炉は拳を握り、静かに言った。


「やるしかねぇ……!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ