登場人物一覧
登場人物の覚え書きです。
登場人物一覧(まだ増えるかも)
【フェアノスティ王国】
〇カルセドニクス・ザクト
王立騎士団第三師団参謀本部所属。暗めの銀髪と、青味がかった灰色の瞳。
王太子ルシアンが生まれる前にザクト家に嫁いだ姉王女の息子であり血縁的には王太子の甥にあたるのだが、年齢はカルスのほうが2つ上。実の姉兄よりカルスの方が歳が近いため、ルシアンの遊び相手として幼い頃からいっしょに育った。
王の孫にもあたるため、実は王位継承権は王太子に次いで第二位。
総騎士団長である父に倣い鍛錬を始めてみたものの、華奢な母に似て筋肉がつきにくい体質であると分かるや早々に剣のみで身を立てる道を諦めた。
(でもそこそこには剣は扱える)
お家芸の大地の魔法、および氷雪系魔法が得意。他にも風や水の魔法もオールマイティで使える。
視力は悪くはないが若干光に過敏であるらしく、公的な行事以外では薄く色のついた伊達眼鏡を着用している。
植物学・薬草学・地質学に深い造詣を持つ、というかそれ以外に一切興味を示さない。
行き倒れていたところを助けるため、氷竜リトニスと守護竜の盟約を結ぶ。
〇ルシアン・アディル・フェアノスティ
フェアノスティ王国王太子。
自身は国王フェルナンの第四子であったため本来なら王位継承することはなかったはずが、長姉キャロライン、次兄ギャレットを疫病で亡くし、さらには長兄クリストファーが北方の戦乱で大怪我を負って王位継承権を放棄したことにより、王家に残った王子として王太子となってしまった。
妖精の悪戯により出会ったカロッサ王国第二王女に求婚するため、約束した白い船団を率いて海を渡る。
〇パイライト・ザクト
ザクト南方辺境伯にして、王立騎士団総騎士団長。
竜王ナザレと守護の盟約を結んでいる竜宮の長、竜伯でもある。
妻は現王の王女であったキャロライン(王太子ルシアンの年の離れた姉)。
ごっつい見た目からは想像できないほどの大変な愛妻家として騎士団では有名であった。
〇キャロライン・ソイール・ザクト
パイライトの妻、カルセドニクスの母。
ルシアン王太子の年の離れた姉。
カルセドニクスの顔立ちは、髪と瞳の色以外彼女に生き写しであるらしい。
カルセドニクスが14歳の時、疫病により命を落とす。
〇クラウス・ミュラー
フェアノスティ王国宰相。ミュラー公爵家当主。
仏頂面が基本ため、ついた渾名は不機嫌鉄仮面。
彼の表情を読み取れるのは妻と息子たちの他は、教え子である王太子ルシアンと甥のカルセドニクス参謀長くらい。
ただし、蛇蝎のごとく嫌っている魔導師団長がからむ場合のみ苦虫を噛み潰したようなわかりやすい表情を見せるらしい。
〇セレニティ・ミュラー
ミュラー公爵夫人。パイライト・ザクトの妹。
元王女で降嫁して兄の妻となったキャロライン、夫のクラウス、それと魔導師団長のカルロア・ガレリィとは幼馴染で、王立学院初等部の同級生であった。
(キャロラインは高等部には進んでいない)
〇カルロア・ガレリィ
フェアノスティ王国魔導師団(王立騎士団第二師団)団長。
【カロッサ王国】
〇レイリア・カロッサ
プラチナブロンドに青い瞳を持つ、カロッサ宝石の三王女の末姫。真珠姫。
華やかな印象を与える姉二人とは対照的に、控えめでおとなしい。
魔法は使えないが保有魔力は多いカロッサ王族の中でも、抜きんでて魔力が多い。そのため、現カロッサ王族の中では彼女にしか負えない役目を担っている。
〇アリスティア・カロッサ
珊瑚色の髪と翡翠の瞳。愛称はリズ。
カロッサ宝石の三王女の次女。珊瑚姫。
幼少の折、『妖精王の茶会』で出会った少年と将来を誓う。
迎えに行くという約束を果たした少年――フェアノスティ王国王太子となったルシアンと数年越しに再会する。
〇グレイシア・カロッサ
カロッサ宝石の三王女の長女。藍玉姫。
王になるための帝王学を学ぶのと並行して剣技も磨いていたためか、騎士服を着ていることもある。
(弟妹たちには時にグレン兄様と呼ばれる)
〇ケンドール・カロッサ
カロッサ王国の王子。8歳。
両親と年の離れた三人の姉姫たちに愛されて育つ深窓の王子。
【竜たち】
〇竜王ナザレ
原初の頃、こちらの世界に降り立った最初の竜にして竜王。
本体はコルベリオの地下迷宮の最下層でにいるが、複数の竜鱗体を操って世界のあちこちにあらわれる。
盟約者であるパイライトを介し、認めた者に加護を与える。
〇氷竜リトニス
盟約者はカルセドニクス・ザクト。
カロッサからの貿易船の積み荷に紛れてフェアノスティ王国ザクト南方辺境伯領に辿り着いた。
暖かいザクト領の気候にやられのびていたところをカルセドニクスに拾われ、守護盟約を結ぶ。
夏の間はカルセドニクスの影の中に潜んでいて滅多に姿を見せないが、冬になり過ごしやすい気温が続くと実体化し幼竜の姿で遊んでいる。
〇氷竜シシティバルム
カロッサ王国を守護する竜。
王家の数名に加護を与えてはいるが、盟約者はいない。
カロッサ国民の中で己の力に親和性のあるものに加護を与えることがある。(王族が対象になることが多いが平民に加護が与えられることもある)
自らの鱗から竜鱗体を作り出しカロッサ王宮内に何体か配置して王族警護や情報収集をしている様子。
ここから増える可能性もあります。