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アホノマキアalter  作者: 宇野大江
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麻婆豆腐の話

以前投稿したものを統合。

私は昔、平成仮面ライダーが好きでよく見ていた。子供の頃は龍騎、555、ブレイドと見て響鬼は当時良さがわからず見なかった。それからカブトを少し見て、オーズ、フォーゼも少しだけ見た後で見なくなったのだが、成人してふとテレビをつけるとビルドが放送されていたので、それからまた見るようになった。



私が子供の頃は次々に悲しいエピソードが流れて、しかも人の死が悲惨なものとして描かれていた。仮面ライダーインペラーとかサソードとか、ホースオルフェノクにトライアルB、桐生さんもそうだし、字幕が欲しくて仕方なかったブレイドの最終回も悲しく美しい。まだ色々ある。思い出してみるときりがない。



最近はそういうことはめっきりなくなってしまって、人の悲しさも死の描写もメインキャラ以外はずいぶん軽くなってしまったように思う。人の悲しさが嫌われる世相になったのかなぁ。



そもそも仮面ライダーは人ではなくなってしまった人間の悲しさを描いた作品だったはずで、人の悲しさや痛みがなくなったらもうシリーズを続ける意味はないんじゃねぇかなとめんどくせぇことを思っている。そういうわけで私に刻みつけられたキャラクターは平成一期の方が多い。



そんな中でも最近見た鎧武には感動したものだ。互いにわかりあっていても、他人が止めようとしても自らの意志を貫き通し殺し合わなければならない人間の悲しさが滲んでいた。現実に折り合いをつけて弱者を切り捨てるしかなかった人間の葛藤もあった。最近舞台化され新作も作られたのだから人気なのだろう。それぞれのキャラクターにきちんと悲しさがあって、それでも折り合いをつけたり戦いながら生きているというような感じ。この必死さが好きなのです。



あとジオウのマンホール女王も悲しいエピソードだった。笑い話のふりをした文学だったなという印象です。つまりファルス。



前置きはこの程度にしておきましょう。



仮面ライダーを見ていると魅力的な料理ばかり登場する。特に、仮面ライター893と言えば伝わるだろうか。ある脚本家の方が料理好きでプロ級の腕前を誇っているのだが、人間関係を描写する為に食事シーンを多用している。それを見る度につい腹が減ってしまって、私は影響を受けて料理をするようになった。



特にカブトで印象的だった麻婆豆腐を好んで作るのだけれど、レシピが掲載されていた当時の番組サイトはとっくに閉鎖され、最近まとめサイトも閉鎖されてしまって、現在カブトに登場した料理のレシピはどこにも存在しない。サバ味噌は主演俳優の方がユーチューブで披露してくださっているので気になる方は如何でしょうか。



最近作ろうとしたらレシピが思い出せなくて、作業に取りかかるまで三十分近くかかってしまった。そのうち何もかも忘れて、毎日食いたいとはさすがに思わないけれど、二度とあれが食えなくなると思ったらいても立ってもいられず麻婆豆腐のレシピを書き留め、このサイトが存在する限り未来永劫伝えていこうという魂胆。もちろん所々忘れかけていて、私なりにアレンジされていますが、ほとんどは元のレシピと同じはずです。



まずは材料です。


ニンニクが二片から三片。生姜はニンニクと同じ量。豚挽き肉二百グラム。テンメンジャンが大さじ二杯。


それからトウバンジャンが大さじ二杯から三杯。鶏ガラスープが二カップ。絹ごし豆腐が一丁。花椒が小さじ一杯。ネギ、片栗粉の量はお好みで。



以下レシピ。


『まずフライパンに油をひき、ニンニクと生姜を炒めます。この時火力は弱火から中火で。



香りが立ってきたら豚挽き肉二百グラムを入れて、完全に肉の色が変わるまで炒めてください。



その後テンメンジャンを大さじ二杯加え、全体に馴染ませてください。これが終わったら皿に移しておきます。



その後多めの油をひいたフライパンでトウバンジャンを大さじ二杯から三杯を炒めます。トウバンジャンの量によって辛さが決まるのでお好みで調整してください。



香りが立ってきたら鶏ガラスープを二カップ入れ、それが煮えてきたら先ほど皿に取っておいた挽き肉を入れてください。



それからまた煮えた後で豆腐を一丁入れます。これは包丁で切っても、手でちぎっても良し。好きな方で。



豆腐に火が通ったらみじん切りにしたネギをお好みで加え、水分を飛ばして味がほどよくなってきたら片栗粉でとろみをつけます。



最後に花椒を小さじ一杯加えて完成です。』



しっかり書き残した(ああ、清々した!)。これで私はもうレシピを忘れても良い。肩の荷が下りた思いです。



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