雪だるま
留守番してる子供のように待っている。
懲りもせず、待っている。
なぜかじっとしてられない。
空っぽのお腹に不安と期待が混ざってるかるだね。
流れる雲に順位を着けて。
過ぎ去るクルマの音を音符に変えて、待ちぼうけの歌を歌ってる。
突然訪れる静寂。
止まった時間に取り残されて慌てふためくみなしごの予感。
それでも、性懲りもなく待っている。
沸き上がるのは真冬の記憶。
笑顔を見たい一心で作った雪だるま。
辺り一面、真っ白な雪で真っ白に塗り潰されて、大きな足跡見送れば、おいてけぼりにはっとする。
だけど、待つしかない。
おいてけぼりの自由に魅せられて、いびつな雪だるまと手を繋ぎ待っている。