大好きなあの人へ
誰にも言えない、それでも誰かに聞いて欲しい。
あの人が好きな私のこの気持ち。
あの人に会いたい。
あの人に触れたい。
手を繋ぎたい。抱きしめたい。キスがしたい。
「大好き」って、素直に伝えたい。
どんな瞬間だって、あの人の側にいたい。
あの人が……好き。
私の頭の中は、ずっとずっと、あの人のことでいっぱい。
考えたくなくても、考えないようにしても、ふと気づいたらあの人はそこにいる。
あの人との嬉しかった出来事が、頭の中で繰り返して何度も何度も蘇ってくる。
ただ目が合っただけ。
うっかり手が触れただけ。
ほんの少し、なんて事のない世間話をしただけ。
ただそれだけのほんの些細な出来事ですら、今の私にとってはかけがえのない宝物。
あぁでも、こんな事を考えているのは、多分きっと私だけ。
あの人の頭の中がパンクしてしまうくらい、私でいっぱいになればいいのに。
他のどんな事も手に付かなくなるくらい、私のことだけ考えるほど、私のことを好きになってしまえばいいのに。
あの人は今、どんな事を考えているんだろう。
もう夢の中にいるのかな。
私から連絡を取ることだってできるのに、あの人から連絡が来る事をつい期待してしまう。
連絡が来たら胸が高鳴るほど嬉しい。来なかったら胸が締め付けられるほど寂しい。
今日はどちらに転ぶのかと、期待と不安で迎える毎日。
あぁまた今夜も、私は暫く眠れそうにない。
本来1番手よりも2番手が好きな私。
誰かの補佐にまわる方が性に合っている私。
そんな私のままじゃ、私はいつまでもあの人の1番にはなれない。
他のことなら2番手でもそれ以下でも構わない。
私はあの人にとっての、1番になりたい。