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未来鉄道   作者: 貴狭間高良紅
3/11

自販機を探せ!

ホームに降り立つ麻樹は自販機を探しつつ普段とは違う物を眼にする。

しかし、楽観的且つノープランの麻樹はこの時も疑問さえ持たなかった。

ええええええええええええ!工エエェェ(´д`)ェェエエ工」


ホームの端から端まで見ても自販機らしきものは無かった。

そのホームは上りと下りを分ける様に真ん中に看板が有りベンチが並んでいた。


「普通自販機位あるよねぇ……?」


しかし無いものは仕方ないと思い切符売り場へ続く階段を降りた。


ガランとした雰囲気の空間。

人の姿はまばらでお土産屋さん的な処も無かった。


「ま、田舎の駅なんてこんなもんよね…」

少しがっかりした気分になった麻樹だったが広い空間の隅の方に自販機らしきものを発見して当初の目的を思い出す。


歩きながら何と無く改札口を見てフと

「ここは自動改札じゃ無いんだ……」

等と思い自販機の前まで来ると

なにかおかしい事に気づいた。


ボロいとか汚いとかではなく

何だか古めかしいのだ。


ジュースの陳列ケースは1段だけでしかも細いスチール缶。

おまけにどういう理由だか100円だった。


「へ……へぇ〜……お茶か水買いたかったんだけど……」


ラインナップは炭酸かアップル、オレンジ系の飲み物しか無かった。


「し、仕方ない……リンゴで……(汗)」


ガコン!

勢い良く出て来たジュースを麻樹は取りプルタブを開こうとするが硬くて開けられないwww


「ぐぬぬぬぬ………」

「ふぁいや〜!!!」

「( 'ω')ファーーーーーー!」


一向に開かない。

職業柄お堅い仕事(と自分では思っている)なので付け爪とかはしてないのだが、こんなにも力よかった弱かったっけ?と自分でも情けなくなってくる。


と言うか、何だか見たことの無い形のプルタブをしていた。


「なんだこりゃ?」と思いつつも半ば飲むのは諦めてショルダーバッグの中に無造作に放り込んだ。


目的が達成出来ずちょっとしょげた感じでとぼとぼホームに向かう途中、小学生と思しき少年から声を掛けられた。


「すみません!岡山方面ってこのホームですか?」


その少年は不安そうな瞳を向けて言った。



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