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未来鉄道   作者: 貴狭間高良紅
2/11

雫三石駅

季節は五月半ば、麻樹は実家に帰る為に電車に乗っていた。


職場のある地域から実家迄は500㌔近く離れていた為、普通なら新幹線を利用するのだが

何故か鈍行を利用していた。


「特に急ぐ訳でもないし、始発から乗れば夜には帰れるかな?」


そんな感じで始発から列車に揺られているうちに眠ってしまったようだ。

因みに行き先さえも見てないwww

西に向う東海道線と山陽本線に乗ればいづれは着くと気軽に思っていたのであった。


チャレンジャーでは無く

只のノープラン!


麻樹はウトウトした目を凝らしながら車窓を眺めたが詳しく地域は分からない。

山があって海があるから景色は西日本っぽくはなってるんだけど……と思った時に列車はブレーキを掛け始めた。


「どっかの駅なのかな?寝てたから駅名わからなかったなぁ…」


乗客は各車両に数名乗っていて、昼過ぎの割りには少ない。

電車のノイズと窓から吹き込む風が次第に緩くなり駅に着いた。


何人かが降りて行く姿を眺めながらホームの看板を見た


雫三石駅


「…………どこ?しずくみついし?」

暫く考えても解らないのでショルダーバッグからスマホを取り出しGoo○le先生で調べようとした。

が、表示画面には


Error 404 Notfound


「え?」

訳が分からないがアンテナは全部立っている。

再度試みたが結果は同じ。

「う~ん……ここが何処か解らないけど時間的には目的地は過ぎて無い筈……ま、なんとかなるか」

そう思った。


…………………………


何故か電車は動こうとしない。

扉が閉まる気配も無い。


はて……?と思い始めた時に車内放送が流れた。


「時間調整の為に暫く停車致します」


この列車は真ん中の車両にトイレが付いてはいたが当たり前だが自販機は置いてない。

飲み物を買いにホームへ行きたいのだけれど、電車だけ行かれても困るので

ショルダーバッグだけ持って一番後ろの車両まで移動して車掌さんに大丈夫かを聞いてみた。


「大丈夫ですよ!暫くは動かないと思いますので…」

と、車掌。


「はあ……(汗)ちょっと飲み物を買ってきたいのですけど大丈夫ですよね?」

一応聞いて了承を得た。


麻樹は理由を聞きたかったが、下手な事に首を突っ込むのは禄な事は無いと思い早々にホームへ降りた。


降りたが自販機は無かったwww








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