表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/36

馴れ初め?

ユラが教室から出て行き、かれこれ30分が立つが、まだ瑞樹が来ない。


「みずきちの奴なにしてんだ、人のことを待たせておいて」


深山さんがいることをすっかり忘れ、つい馴染みのある呼び方で名前を呼んでしまった。

さっき気を付けろって言われたのに、慣れない場所でやはり自分でも気付かずどっかしら

で弛んでいたんだろう。


「ねぇ伊万里君」


オズオズという感じで深山が俺を見ていた、


「前の学校とかで彼女とかいなかったの、ほら転校する時に残してきた的な」


「はぁ?」


ちょっと固そうに見えるというのはあれかも知れないが、意外なというか、斜め上の

ところの質問が飛んできた、しかし本命の質問て雰囲気ではない


「あぁ~・・いなかったよ、そんな事考える余裕もなかったな。」

「じゃ久々利先生とはどういう関係、さっき先生が貴方を愛称で呼ぼうとしたみたいだし、

今、伊万里君〈みずきち〉って」


さっきのボヤキを聞かれたならしょうがない、でもって瑞樹の言い直しに気付いて質問が

来るとは予想外だ


「昔、あの人に家庭教師をして貰ってたんだ。片親で晩飯なんて一人で食うのが当たり前

だったんだけどな、あの人が来てから晩飯作ってもらったり色々世話になったな」


そう、いろいろお世話になったんだ。本当に色々、年頃のガキがちょっと綺麗なお姉さん

とお近づきになればまぁなんだ、そういうことを考えたりする事もあるので、なんという

かパッション?みたいな、しかし俺は軟派じゃない・・・筈、目標も目的もあった余計な

ことに頭のリソースを割いた時間は1週間くらいだったが


「・・・・そっか・・・手強いな」


なにやらボソボソと呟いているが、全く聞こえないがあまり関わらない方が良さそう

なので、ここはスルー。ユラが開けっ放しにしていた入り口に瑞樹戻って来た


「ごめーん、すっかり待たせちゃったね」

「遅い!何してたんだよ、みずきち」

「ちょっ!!、教室では!」


全力で慌てて、俺の口を塞ぎに来るがそんな簡単に塞がれてやる俺じゃない。


「先生、生徒会に行かなきゃいけないので用件を聞いても良いでしょうか?お二人の馴初め

はさっき伊万里君から来ましたから、あだ名とかも」

「そうだね、生徒会とも関わりのあることだから。えっ?馴初め?ぇう・・、馴初めって何?

えっどういう事」


あぁ未だにこの手の話題の免疫が薄いらしい、さすがに全く経験が無いわけじゃないだろうに、

なんと初々しいことか


「深山さん?、別にみずきちとはそういう間じゃない、なんつーか姉弟みたいな関係って言えば

いいのかな」

「あっ、そうそう出来の悪い弟!」

「国家公務員の試験は一発で通ったぞ俺」


軽く睨むも瑞樹は慣れたものでスルー、横にいる深山は本当に可哀想なくらいに処理が追い

ついていないようで俺とみずきちを物凄い早さで見比べている。


「え?国家公務員??」


不定期更新、誤字脱字ご容赦下さい

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ