追放、改
やっと序章部分が終わったかな
橋本は特治の情報網や捜査能力はインターポール等の国際捜査機関や諜報機関と遜色無いレベルだと
いうことを知らないらしい、一般に捜査権限に関する情報は公式HP等でオープンにされている。
各国家の保有する警察組織が蓄積している情報はほぼ閲覧可能。国防上の機密などは閲覧できないが
たかが高校生一人の犯罪歴を確認するのに許可を求める必要もなければ、一国会議員が指示した
程度の情報操作では隠せるわけがない。
一応示談交渉中で履歴が止まっているが、被害届は取り下げられていない。
他にも動きがあった為、逮捕はせずに風紀委員会からの追放処分のみでとどめる方向で話をしてある。
「そんなわけ、そんな、そんなわけあるか!!」
「じゃあ、この場にいる連中にお前の犯罪歴を全て開示することもできるがどうする?
俺としては、正直逮捕して本土に送り返すのが一番簡単なんだが」
橋本が怒りに我を忘れ、テーブルを叩いたり、資料を散らかしたりした為、取り巻きがそれを取り押さえる羽目になった。
「離せーーー!!
俺に触るなぁぁぁぁーーー!!!」
渚がゆっくりした足取りで橋本に近づき、今だ握られている警棒を奪い正面に向かい
顔面を一発叩いたら大人しくなった、気絶したわけではなさそうだけど、やはり
上にいた奴からのアクションは応えるらしい
「いい加減にしろ、見苦しい。風紀班は特権階級なんかじゃない、それがわからない奴はいらん
・・・・・橋本をここから連れ出せ」
取り巻きだった連中に引き摺られるように部屋から出されて行った。
何とも言えない不快感だけを残していったのは正直勘弁してほしかった。
「新体制に関しての話は一度ここまでにして、特治の責任者からの挨拶とかがあると思うが」
渚から話題を振られると俺は会議室内を見回して最後に舞に視線を向けた
「ここからが今日の会議の本題です。この島にもやっと特別治安部の方がいらっしゃいました。
先程風紀班との連係に関して生徒会へ案が出されました。
通常なら警察などを介して行われるのですが、特治の部隊長が我が校の学生という極めて稀な
ケースであることなどから直接こういった機会を設けました。
では、改めてご挨拶を頂きたいと思います。」
舞が堅めの言葉で周囲の空気を作り上げていく、
「では、昨日あったメンバーもいるけど、改めて
対混雑種特殊治安部部長兼第一機動隊隊長、伊万里九郎です。
今まで、衛浜に何故特別治安部が配備されなかったのかはわかりませんが、これからいろいろとお世話になる
と思いますがよろしくお願いします。」
と簡単なあいさつの後、「風紀班」改め「外部事案対策委員会」の発足。
特治からの正式な協力要請に対応するための措置ということで新たな委員会が設立された。
そこから、昨日の夜の内に舞と詰めた内容を渚や他の委員に確認を取りながらその日の会議は終わった。
不定期更新、誤字脱字ご容赦下さい。
やっと舞台が整ったかと、ここ迄は必要とわかってても動きが少なくて
正直退屈でしたね、書く方もそこそこストレスたまる感じの進行でした。
話数を分ける必要無かったとこもあったと反省しています。