下準備
舞から渚のいるクラスを聞き階段を登りつつ、気がつく「真上」
という事は先輩なのだと、しかし今は特治としての要件だ
そこまで上からいかなければ問題ないか
階段を登りきった所で、こちらに向かって目的の人物が歩いてくるではないか
探す手間が省ける
「今から君のクラスに行こうと思ってたんだ」
「そうなんですね、実はこっちも用があって伺うつもりだったんですよ、
ここだとちょっと話し難い内容なんで、特治の事務所迄お願いしていいですか」
「この後、班の会議があるんだが、、、」
「割と込み行った話になるんで、遅れて言って貰ったり出来ますか?」
「・・・・・解った、先に巡回に出すことにする。指示をしてそちらに行くので
事務所で待っていてくれ、10分位でいけると思う」
「ありがとうございます、じゃあ待ってます」
事務所で待つこと5分位で渚はやって来た。
「待たせたかな」
「全然待ってませんよ、で早速なんですけど」
昨日用意していた書類を渡す。何も言わず受け取った渚は内容を確認して行くうちに
表情が曇って行く
「直接担当した訳じゃないですけど、一応当時担当した先輩からそいつのその後を
聞いたら何処かの特区へ行ったらしいって事はわかったんすけどね」
「.........衛浜に来て、やりたい放題出来るポジションに着いたと。真面目なヤツかと思ったら
とんだ食わせ者って事か」
軽く天井を仰ぎ、思案顔だ。きっとこの人はワーホリだ。
「親が政治家らしいんで、チェック甘かったんですね」
「班に置いて置くのは無理だな。編成を変える必要もあるかぁ」
「渚先輩、すぐにって訳じゃないんで」
書類の裏に名前を書き出して、既に編成にかかっている。せっかちというかなんというか
「今日は伊万里も班の会議に出席してくれ、これから連携を取ることもあるだろうから
顔を合わせて置いたほうが都合がいいだろう。
新編成もこいつを抜くだけって訳にはいかないがすぐ出来る、遅れる旨シンに伝えておいて欲しい」
「判りました、先に生徒会へ顔を出して来ます。ここで続けます?」
戸締りの問題もあるだろうと、一緒に事務所を出てくれた。
さて、俺は俺のやる事ちゃんとやりますかね
不定期更新、誤字脱字ご容赦下さい