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第23章 夜空に星は無し
第23章 夜空に星は無し
いつも夜空を探しても、星が出ない街があった。どんなに晴れてようが、夜空に星が出ることはない。そんな景色が、こんなにも懐かしいものだとは、思わないことなのかもしれない。しかし、毎日、毎日、星が出る事を切に願う。夏の風物詩、スイカが頭をよぎった。このスイカを食べて佑は、彷徨い記憶の隙間を埋める旅に出たのだろう。行き着く間もなく、記憶の片隅から、時間の変化のダイヤルを回し始める。時計の針が、今、午前0時0分を指した。この瞬間、また、夜空に向けて、光を灯す。明るい光を放つ懐中電灯。蝉の鳴く声のする方を向くと、佑の友達が、笑い声で、こう言った。いつか、旅に出よう。自由の終わりの無い、新世界へ。俺たちの野望は、この世界を自由の光を灯し始めていくんだ。さぁ、船出の用意は良いか?探そう。俺たちの冒険の始まり。始まり。行き着く先は、終わりの無い星の旅へと。




