第3話 気づくとそこは
唯の特殊行動爆発と結城の無関心イベントから数日。特に何もなく過ぎていった。まあ、毎日結城は腹パンされていたのだが、普通の人同様吐いたり悶絶していたので特に何もなかったことにしておく。だがしかし、何かが動き出す。
いつものように2人はリビングでわちゃわちゃ(※イチャイチャではない)をしていたのだが、なぜか急に2人のぼでぃが輝きだしたのだ。
「なにこれなにこれ!?私たち、遂に聖人になっちゃうってコト!?」
「そんなわけないだろう。何夢みているのさ、唯。相変わらずおこちゃまだな。」
2人が言い合っている間、発光が強くなり、当たりが真っ白に!!
光が弱まり、視界が正常に機能し始める。唯は思わず叫んだ。
「おお~!!大自然だぁ!」
そう、いつの間にか辺りは見慣れた部屋の壁から大木が立ち並ぶ森であった。結城はというと…。
「おい、何なんだこれは。何なんだ一体。さて、何なんだろうかこれは。」
「何なんだ」を連呼していた。
「おうおう、キョドっちゃってんの?水を探そうぜぇ。」
適応力高すぎワロタ。唯、あんた何者?戸惑い、悟りを開き始めた結城を引きずりながら、水源を探し始める唯。結城は引きずられることは特に気にせず、座禅を組んでぶつぶつと何か呟いている。さて、2人はどうなるのだろうか。ここは一体どこなのか。
少し歩くと小川があった。きれいな水だ。
「おお、水があったぞ!汲んでおけ。」
唯が懐からペットボトルを取り出し、未だぶつぶつ唱えている結城に渡す。結城は目をつぶり、ぶつぶつ唱えながらペットボトルに水を汲み始めた。器用だな!?
水を手に入れた彼らはとりあえず海辺に出ることにした。歩いて水の流れを辿っていく。
果たしてどうなる?そしてここはどこ?