破滅しかない転生をしたけど、俺は何としてでも生き残る!
思い付き短編です。
よろしければお楽しみください。
「ねぇ、シクル。私と恋人にならない?」
「すまない。これから狩りに行かなくてはいけないのでね」
誘いを断ると、俺は狩り場へと向かう。
全く毎日毎日……。
「あらぁ、シクルぅ……。今夜一緒にお食事でもどうかしらぁ……?」
「いや、すまないがまた今度」
この身体に転生してからとにかくモテる。
確かにこの世界ではイケメンと言える姿形だし、ハンターとしての腕前も一流だ。
だが俺は知っている。
ここで調子に乗って誘いに乗ったら、俺の身には破滅しかない事を……!
「シクルじゃないか! どうだ? 前に『考える』と言ってくれた私との結婚は!」
「まだ結論は出ていないんだ。すまないな」
くそ、どいつもこいつも……!
まるで俺の破滅を願っているようだ。
だが俺はこいつらに心を許す事はない。
絶対に破滅を回避してみせる……!
「お……!」
先の草むらにバッタの姿が……!
俺は鎌のような手を構えて飛びかかった……!
読了ありがとうございます。
うっかり事に及んだら、頭っからばりばり行かれますからね。
この世界の女は強い……!
お楽しみいただけましたなら幸いです。