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第66話 課題

 無事に勝利することが出来た俺たち。


「なんとか勝てましたな」


 俺はヘッドセットを外しながら言った。


「だねぇ。でも、本番はもっと神経使わないとね」

「そうだな」


 それぞれ、予選を勝ち抜いてきた歴戦の猛者たちとぶつかることになる。

緊張感も使う神経も今の倍以上になるだろう。


「集中したら、お腹すいたー! なんか食べる?」

「確かに、腹へったよな」


 時刻は午後の8時。

夕食にはちょうどいいくらいの時間であろう。


 俺たちはリビングに移動する。


「ピザでも頼む?」

「俺はいいけど、莉央はいいの?」

「え、なんで?」

「一応、女の子だからこの時間にピザいいのかなって」


 柚月なら絶対にしないであろう選択肢を提示されたので、驚いたのだ。


「ああー、それは私に太ってるとでも言いたいわけ?」

「いや、そういうつもりは! ごめん」

「いいのいいの。私、食べてもそんなに太らない体質だから。それに、」

「それに?」

「なんか、ピザとか頼んだ方が合宿っぽくない!?」


 莉央の合宿のイメージがどいうものなっているのかはよく分からないが、そういうものらしい。


「じゃあ、頼みますか」

「うん! Mサイズ2枚でいい?」

「いいよ。トッピングは任せた」

「おっけー」

 

 莉央がスマホを操作している。


「注文しましたー!」


 そう言って、莉央がスマホから顔を上げた。

ピザが届くまではもうしばらく時間がかかる。


 莉央は買ったきた飲み物をグラスに注いでくれる。


「はい、諒のコーヒー」

「ん、ありがと」


 リビングのソファーに並んで座り、飲み物を口に運ぶ。

さっきまでの集中が切れ、肩の力が抜けていく。


「諒から見てさ、今の私たちに何か問題ってある?」

「うーん、そうだな……」

 

 俺は少し考える。


「まあ、戦闘スタイルが偏っているってのはあるかもな」


 それぞれの長所を磨くのはいいことだ。

誰にだって得意な戦闘スタイルというものがある。


 しかし、一つのパターンにこだわるのもよくはない。

その分、相手に立ち回りが読まれやすくもなるだろう。


 特に俺たちはネットで全世界にプレイを配信しているのだ。

相手がそれを見ていないとは限らないし、俺だったら絶対に見る。


「あー、それは思ってた」

「俺はスナイパーとか遠距離に偏ってるし、莉央は近接に偏っていると思う。今のところはそれでもいいけど、いざって時に別の戦い方を用意しておいた方がいい」

「確かにそうだよね」


 今まではお互いに上手く連携を取ってやれてたので、勝利してきた。

しかし、歴戦の猛者たちを相手にどこまで通用するのかはわからない。


 あくまで、戦闘スタイルを変える訳ではない。

増やすのだ。


「じゃあ、次はその辺りを意識してやってみる?」

「そうだな。そうしよう」


 そんな話をしていると、ピザの到着を知らせるインターフォンが鳴った。

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