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第46話 緋山アヤ

 インタビューが終了すると、スタッフが機材を片付けていく。


「今日はありがとうございました」


 緋山さんがスタッフと話し終わると俺たちの元にやってきた。


「こちらこそ、ありがとうござます。緋山さんのおかげでスムーズに進行することができました」


 今、ネット上を騒がせている緋山アヤを起用したのは素晴らしいと思う。


「コスプレ、見ましたよ。素晴らしかったです」

「えー、あれ、見て下さったんですか?」


 SNSにアップされたコスプレは人気アニメやゲームキャラのものだった。

そのクオリティは、プロのコスプレイヤーも顔負けである。


 緋山さんも、1人のオタクであるのだと感じる。


「ええ、あのスタートファンタジーのキャラはリュアーグのゲームですからね」


 先日、新作ゲームとしてリュアーグがリリースしたスマホゲーム、スタートファンタジーはあっという間に広がって行った。

そして、その中のキャラを完璧にコスプレとして仕上げてくる緋山さんには脱帽である。


「実は、あれがあったから今回のお話を頂いたようなものでして……」

「そうだったんですね」


 確かに、あの社長ならそんな粋なことも考えそうなものである。


「それはそうと、莉央さん……!!」

「は、はい」

「莉央さんも一緒にコスやりませんか!!」


 緋山さんが真剣な眼差しで、莉央に訴えている。


「莉央さん、スタイルいいし、可愛いし、絶対コスプレが映えると思うんです!!」

「そ、そうですか?」


 莉央は若干表情を引き攣らせていた。


「諒もそう思う?」


 そう言って、莉央は俺に視線を向けてくる。


「確かに、似合いそうだよな」


 ゲームとコスプレというのは、同じオタク文化であり、親和性も高いことだろう。

逆に、今までやってこなかったのが不思議なくらいである。


「そ、そう? 諒がそういうならやってみようかな」

「おう、いいと思うぞ。莉央、可愛いから大丈夫だ!」

「か、可愛い!?」


 莉央は頬を真紅に染める。

可愛いなんて、莉央なら言われ慣れていると思ったのだが。


「お、これなんか莉央にいいんじゃないか」


 俺はスマホの画面を莉央に向けた。


「なんとなく、雰囲気が莉央に似てる気がするし」


 それは、スタートファンタジーでも特に人気が高いキャラだった。


「確かに、可愛いけど……」

「けど?」

「いや、露出多くない?」


 確かに、脚や胸元が大胆に開けられているデザインになっている。


「まあ、そうだな。莉央が無理することないから、露出少なめのキャラにするか」


 俺は再び、スマホを操作する。


「ねぇ、なんで諒の方がそんなにノリノリなの?」

「莉央のコスが見たい! それだけ」

「その情熱をもっと他のことに使って欲しいものだわ」


 そんな様子を緋山さんは黙って眺めていた。


「お二人は、仲がいいんですね。ちょっと、羨ましいです」

「あ、ありがとうございます」

「まあ、どのキャラやるかは追々決めるとしても、高森さんも一緒にできるキャラとかにしたら面白いんじゃないですか?」

「なるほど」


 なんか、それはそれで話題になりそうである。

プロゲーマーがやることではなさそうではあるが、今までやったことの無いものに挑戦するのはいつだって楽しいものだ。


「私、来週の週刊少年エーリスにコスプレのグラビアが載るんですよ!」

「見ましたよ。凄いっすよね」


 アナウンサーが週刊誌のグラビアを飾る時代が来てしまったのである。

エーリスといえば、日本で一番売れている漫画雑誌である。

そこのグラビアなんて、そう簡単に取れるものでは無いはずだ。


「今度、サインしてプレゼントしますね!」

「楽しみにしてます」


 こうして、莉央のコスプレが流れで決まったのであった。

更新が止まっていて申し訳ございません。

気管支炎とストレス性の発熱で倒れておりました。

この時期熱を出すとややこしいですが、PCRは陰性でした。

一安心です。

また、今日から更新頑張っていきますので、応援よろしくお願い致します。

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