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第14話 次は別のゲームも

 髪型を整えて用途、洗面所へと向かう。


「今日は、セットするか」


 この前、莉央に言われたこと思い出した。

久しぶりに、ワックスを手に取って髪の毛をいじる。


「よし、こんなもんか」


 我ながらいい感じにできたと思う。

そこにスプレーをかけて固めた。


「よし、行くか」


 時計を見ると、約束の時間の三十分前だった。

服装は、相変わらず真っ黒なコーデだ。


 自宅マンションを出ると、ゆっくりと駅に向かって歩き始めた。

マンションから駅までは十分と少しといった所である。


 喫茶店の前に着いた頃、莉央からの連絡が入った。


『先に入ってるよ!』

『了解』


 そう返信すると、俺は喫茶店の中に入る。

店員さんに待ち合わせの旨を伝える。


 窓際のテーブル席に莉央は座って、カフェラテを飲んでいた。


「ごめん、遅くなった」

「気にしなくていいよ。私が早くきちゃったんだし」

「いや、それでも待たせたことに変わりないから」

「諒くんのそういう所好きだよ」


 そう言って、莉央はニコッと笑う。

その瞬間、心臓にもの凄い衝撃が走った。


「お、おう。ありがとう」


 莉央は表情がコロコロ変わってとても可愛い。

彼女に微笑まれて、ドキドキしない男がいるのであれば、俺は“勇者“の称号を与えようと思う。


 そんなしょうも無いことを考えながら、俺は莉央の対面に座り、アイスコーヒーを注文した。


「今日は、髪の毛セットしてるんだ」

「うん、この前褒めてくれたからやってみた」

「絶対、そっちの方がいいよ! カッコイイ!」

「嬉しいよ」  


 莉央の嬉しそうな表情を眺めていると、こちらまで嬉しくなる。


「急に呼び出しちゃってごめんね」

「それも、気にしなくていいよ。俺も会いたかったし」


 莉央に会いたかったのは事実だ。

こんな美少女と会いたくないという人間はこの世にいるのだろうか。


「それにしても、昨日の配信凄い反響だったね」

「ああ、そうだな。そういえば、この動画みた?」


 俺はスマホに俺と莉央の切り抜き動画を表示させて見せた。


「見た見た! これのおかげでめっちゃチャンネル登録者伸びてるもん!」

「そりゃ良かった。このアスナさんってのは俺の名場面集をいつも作ってくれているんだ」

「だから、あんなに仕事早かったんだ」

「そうそう」


 昨日の今日で名場面集が作られるスピードには、莉央も驚いていたようである。


「ねえ、今度はFPS以外のゲームしない? オンラインじゃなくて直接会ってプレイしたい」

「いいよ。確か、うちの事務所に無料で使えるスタジオがあるから、白瀬さんに聞いてみるよ」


 俺の所属している事務所には、クリエーターが自由に使えるスタジオがある。

そこには照明などの機材もあるし、ゲーム機も設置されている。


「それ、他事務所の私も使っていいの?」

「そこは、俺がいたら問題ないよ」

「じゃあ、お言葉に甘えようかな。今度はお互い顔出しでやろうよ!」

「うん、そうしよう」


 莉央との協議の結果、プレイするゲームはレーシングゲームに決まった。


「それで、ここからは提案なんだけど……」


 そこまで言って、莉央は少し間を置いた。


「私と一緒にプロホプルの世界一を目指してくれませんか?」


 

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