第9話 オシャレしよう
クラスのマドンナことサクラさんとお出かけなどを楽しむことも増えた。
今日は吾妻京の龍川で服を買いに来た。さすがマドンナであり、平民のわりにおしゃれだ。いや、まあ、貴族とか形だけだけど。お嬢様ではある私。私はゴリゴリのゴテゴテ感の出る服が好きだ。
本当におしゃれだ、マドンナ。私もおしゃれになりたい。
「おはよう。サクラ。今日もオシャレね」
私は朗らかに話しかけた。
「おはよう。ローズ。ゴテゴテね。金とか銀とか着ないから」
サクラが言った。
「私オシャレわからないからコーデお願い」
私がサクラに頼んだ。
「もちろんよ。お任せあれ。好きな色は?」
サクラは私の好きな色でコーデしてくれるようだ。
「金色かな?後は水色とかピンクのパステルカラーかな」
「なるほど」
という事で、私達は服屋に居る。今の私の格好は、アウター以外金色だ。アウターは黒である。それに比べてサクラは、白のシャツに黒のアウター、そして黒いスカートに黒い靴を履いている。
「私の見立てでは紺とか似合いそう。白とか」
そう言ってサクラは私のコーオーディネイトを始める。選んでくれた服を私が着てみた。今着ているのは、白とか黒のボーダーTシャツに黒のスカート黒のアウター(自前)だ。
地味だが、おしゃれには思えた。そして、次に紺のセットも着てみた。濃紺のTシャツに白のカーディガン紺のスカートだ。
鏡で見ると凄く清楚にまとまり、自分でないみたいだ。私このファッション好きだ。そして、今回は現金で買った。帰りに冒険者ギルド『ハローワーク』により、冒険者登録をして来た。私は魔法士、サクラはヒーラー(物理)だ。サクラは攻撃力もあるので、魔力を通しやすい、棒を選んだ。私も同じ木の六尺棒にした。
そして、ついでに2人でスライムを五百体ほど屠り、ギルドポイントを得て帰ってきた。