第18話 魔界放送完全生中継魔王大御所引退会見
さて、春が来てサクラが舞い散るこの季節、もう一つ変わった事がある。それが、魔王引退会見である。
前も引退すると言ったのだが、で、実権も移したが大御所としてやってる疑惑が出てきたのでそれもどうなのか話すための全国放送だ。
「急なご決断。また、その経緯は?」
「なぜ、引退を?」
「人間の陰謀か?」
様々な質問が記者から飛び交っている。
「さて、私、第125代魔王であるフラグトリガー=ワールドエンドは、本日をもって引退する。つまり、大御所として見るのもやめよう。あ、やっていた事は認めよう」
最初の言葉はそれだった。魔王の声はイケボだ。めっちゃかっこいい。
「して、理由だが、ある少女が世界を変えようと努力しているのを見たからだ」
「その少女とは誰だ?」
「名前は?知り合いか?」
面倒になる程うるさい。ウハウハ動画では、普通にイケメンおじさんで草とか、人間どもより、賢そうで草とかのコメントで溢れている。もちろん公式が流しているウハウハ動画である。
「名前は知らん。魔王を倒さねばならんと四天王に言ってきたらしい。あと、1発だけ変な隕石が城に降ってきた。多分聖女か勇者ではないかと思われる」
また、記者が魔王の発言に噛み付いている。聖女の名前はとか、そんなことを。私はウハ動で見ている。
多分私ローズの事なんだろうけど良いや。さて、つまみは何があったかのう。思い出したようにおじいさん。
あ、ポテトのスライスされたアレがあるわ。ついでにサクラも呼んでやろう。
さて、三国三国と言っていたが、でかい大陸の三国の話で国の数はパクリ元と同じみたいだ。
さて、その三国とは、大和国、メリッサ合衆国、チョンだ。で、大和国はこれを機に、世界に対してさらに強くなろうとしている。




