第14話 サクラの正体
なんか、三国が喧嘩をし始めようとしているらしい。どうやら、聖女の私と勇者が倒さなかったからだろう。しかも、まだ、魔王を引退したと言っても生きているのだ。
それは倒しておきたいだろう。で、そんな私は魔王城でのんびりとトマトとハツカ大根を育てていた。美味しそうだ。
晩飯にラディッシュとトマト、チーズ、パクチーをイタリアンドレッシングで食べた。更に2品。コーンスープとピザトーストだ。朝飯かよ。
もちろん美味しいジュースを飲んでいる。16歳の私。早く大人になりたいな。ここも20歳成人だ。
ちなみに私は社会について学んでこの世界をよくしようと思っている。だから、公務員志望だ。で、この時代には飛び級もできるので、来年飛び級して、大学に入ろうと受験勉強もしている。ただ授業でならって無いところも出るだろうからしばらくは高校で頑張る。
ダーデリアスト大学の試験科目は魔法学、数学、国史、世界史、英語だ。理科はない。お忘れかも知れないが、この世界はパクリワールドなので、なんかそれっぽい物が出たり出なかったりする。
英語はもう飛び級で試験勉強だけしている。数学も大丈夫だ。魔法学はできるけど1時間くらいは友達といたいのでそれだけはみんなと受けている。飛び級してもクラスは変わらないというのも選択可能なのだ。
で、私は魔王城で寝ている。明日は魔法学の座学と英語があるので、国に帰っておいた。
翌日。
「さーくらー。帰ってきたよ。で、三国どうすんの?あんた勇者よ。魔王倒そうと思ったら倒せそうだけど、倒したくないんよ」
「はっ?なんでやねんローズ。魔王ゆうたら倒さないかんやつやん。なにいうてんの?」
「ちょっ?えっ?なんでって好きやもん。おっさんって知って悲しいけど。てか、なんでサクラまで訛ってんの?」
「え。前世の記憶思い出したんよ。ほなけん今こんななっとんよ」
「で、前世誰やったん?私は、綾蘭川羅神。元の世界ではちゃんとしてた。一部のアホ時代を除き」
「私の前世は旧姓紫陽花咲スミレ。確か、そのあと、綾蘭川羅神さんと結婚して、輝貞と咲子ができたはず。だから貴女の妻だったはずよ」
「えっ。スミレなんでここに?マジでこの世界でも会えるのかよ。嬉しいわ。ほな、また一緒にがんばろうや。どっかに咲子と輝貞もおるかもな」
で、三国あるわけだが、今は魔王がいるので、どの国も手は出せないようだ。聖女と勇者の情報も出ていないため、よくわからないままで終わっている。




