第13話 少し休憩の話
ここは、人間界吾妻京の龍川にあるラーメン屋さん。ここの煮干し豚骨ラーメンが美味いのだ。という事で、四天王さんと一緒に食べに来た。私の奢りだ。そりゃそんだけポイントもろたらやらんとな。あの2400万ポイントの事だ。しかも、アレの借りもあるし、まじでありがとう四天王。
「ビール4杯とあと枝豆。で、煮干し豚骨ラーメン4つお願いします」
私がまとめて注文した。
「やるやんか。まだ若いやろ?20歳なってる?」
デヤーが聞いてきた。
「いや、まだ16です」
私が答えると、
「最近の若いのは凄いもんやな。大人の言うことしっかり吟味して、必要か不必要かしっかり見極めとる。あと、4年したら一緒に飲もうや」
四天王達は口々に私を褒めてくれた。私この人たち大好き。
「ありがとう」
私は四天王さんに聞こえるように、礼を口にした。結構コストかかったけど余裕だね。
「ありがとうな。今度は魔界に遊びにきてや。美味いもん食わしたる。びっくりしてひっくり返るで」
デヤーが言う。
「ほら困るわ。ひっくり返らんようにお手柔らかによろしゅう」
「デヤーの奴フラれてやんの」
ダーが茶化す。
「まぁ。今度はこっち来てや。美味かった。ごっそさん」
ハーはそうまとめた。本当にいい人たちだ。
「……」
何も言わないファーも、表情から礼を言っているのがわかった。




