第12話 魔王生きてるのバレました
魔王生きてることバレました。ごめんなさい。まだ、倒してないんです。貰った物返せないしどうしよう。て、なにも貰ってないじゃん。四天王エイってしたけど多分死んでない。と思いたい。
ー魔王城ー
「あん時隕石ブワー来て怖かったわー」
四天王の1人ハーが言った。
「ほんまグワーってきたよな」
四天王の1人ダーが言った。
「まじでドゥワー言うて来たもんな。こわー」
四天王の1人デヤーが言った。
「……」
四天王の1人ファーは寝ている。
私は魔王城前に着地した。多分ここに私の魔法落ちたんやな。
「こんにちはー。あの四天王さん生きておられます?」
私は叫んでみた。
「あ、こんちゃーっす。四天王のハーやで」
「よっす。ダーよ」
「ちゃっす。デヤーやで。ドヤおもろいやろ」
「いや、しょうもないわ。回文でおもろなるおもてんのか?」
私は前世の癖でつっこんでしまった。てかなんで関西弁?てか、出身微妙に関西ちゃうし。
神様もしや関西人だったか?いや、後追いで満足すんな。作り出せオリジナリティ。あ、作ってるやん。魔物と魔法。やるやんか。見直したでぇー。やるなぁ。生きてること分かったし帰ろ。
「じゃましたでぇー」
と私が言うと、
「なら帰れよ」
四天王全員が声を揃えてやってくれた。ノリのいい魔界人だ。
で、魔王倒さないかんのよな。どうしよ。あ。ってあれじゃねーよ。えっと四天王に協力してもらおうや。
「なぁ、協力してくれん?魔王倒せ言われとんよ。ほなけど、魔王めっちゃええ人やん。倒せんのよな。どうしたらええ?」
「そんなん知るか。って言いたいとこやけど、魔王のおやっさんまじでええ人やし倒さへん言うやったら協力したる」
ダーが言った。
「で、実際問題どうすんねや?」
ハーが言った。
「そらもう、なー。ハッキングして、倒した事にするか、隠居してもうて、実権持ってない事にするかしかないよな」
デヤーが言った。
「私もほれは思うんやけどな。出来るだけ残しときたいんや。かと言うて、うちの王さんに亡くなってもらうんも困るんよな。ほなけんどうしようって」
「やから、隠居してもうたらええ言うてるやん。なんなら中継で流したるわ。魔界放送協会略して(MBC)で全国放送したる」
デヤーが提案する。
「ほな、お願い出来るで?ありがとうな。今度うまいもんでも食べに行こうや。いつになるか知らんけど」
私は提案を受けた。魔王も了承したらしい。全権は一応デヤーに移っている。やるなぁ。さすが魔界人だ。私も転生したのにめっちゃ方言出るやん。ちょっと違うかもしれんけど。
魔界人めっちゃ相性ええわ。




