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Re.pair  作者: ヲートム
1/1

リ.ペア

「ここは?どこ?………」

目を覚ますと見えるのは古びた天井に、その隅にかかる蜘蛛の巣

あたりを見渡すと高級そうな扉に時計そして絵画、

そしてそれらが窓から差し込む月明かりによって見えていることに気づいた。

もちろんこの光景に見覚えはない

身体を起こすと手に何か握っていることに気づいた。

「これは…鍵?」

それは少し錆びているが鍵であることがわかった。

時計を見ると8時を示している。

「お家に…帰らなきゃ…!」

焦って立ち上がるも立ちくらみをし、ふらつく

「大丈夫かい?」

「っえ!?」

急に聞こえたしゃがれた心配の声に思わず声が出てしまう

「誰かいるの?」

しかし見渡す限りこの部屋に人が居れる空間はない

「こっちだよ」

声のするほうを向くと…

「時計?」

そこにあったのはさっき時間を確認した時計だった。

「そう。わしは時計だ」

時計が喋っていることに驚きつつもこの時計ならこの状況について何か知ってるかも知れないと思いつく。

「時計さん、あなたはいつからここに居るの?」

「わしはずーっとここに居るよ」

「じゃあなんで私がここに居るかも知ってる?」

「ああ…知っているとも」

「!…時計さん私はなんでここに居るの?」

「ふむ…最近お主は何か時計を手に入れなかったか?」

「時計…覚えてない……!?…」

そこで少女は気づく自分にないのは時計についての記憶だけではないことに

「何も…覚えてない?…」

少女には自分の好きな物、友達、家族、そして自分の名前すら分からなかった

ただ帰りたいその気待ちだけが渦巻いていた

「ふむ…窓の外を見てみなさい」

窓の外には月が見えた。いや、

「月しかない?…」

窓の外には本来月明かりに照らされているはずの草や木、建物、地面すら見えなかった。

そこにあるのは黒、まるでインクをこぼしてしまったかのような黒。

ただその中に不気味に月が明るく浮かんでいた。

「ここは…どこなの?…」

改めて浮かぶその疑問に今回は明らかな恐怖が滲んでいた

「ここは『狭間の館』と言うんだ」

後ろから声が聞こえた

「狭間の…館?…」

「そう。ここには過去や未来を直したいという人間がやってくる」

「過去や…未来を…?」

「そうだ。そしてここにはお前の記憶に関わる物も置いてある。もしも、記憶を取り戻し願いが分かったらここに戻って来なさい」

「記憶を…取り戻す…」

「私はここの案内人。お前にここのことを教えるのが仕事だ。君が記憶を取り戻すことを祈ってるよ」

言い終わると共に時計が鳴り始める

「時計…さん?…」

返事はなかった

「記憶を…取り戻すんだ…!」

決心し、鍵を握りしめる

そしてドアを開けた。



初めまして!

ヲートムと申しますm(_ _)m

今回が初投稿です。

気まぐれ投稿になってしまうと思いますが、面白いと思っていただけたなら見ていただけるとありがたいです。

アドバイス、感想などコメント歓迎です。

ではまた会いましょう!

それではさようなら!

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