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わー、これが噂の異世界ってヤツかー  作者: お昼モナリザ
1/3

いち

テキトーにのらりくらり、出来れば毎日、少しずつ投稿出来たらな、と

1週間も前になる、それ以前からいたのかもしれない。

オレの頭がオカシイだけかもしれない。


オレは森を歩いていた。

のどかな森だ。

森のくまさんに出会えそうなぐらいののどかな森である。

適度に茂っており、そのおかげで気持ちの良い日射しと、日射しが作り出す木陰で、これまた気持ちの良い風。

とにかく、気持ちの良いのどかな森。


なぜ、森を歩いているかは知らない。

ただ、森にいたのである。


明日からまた仕事かぁ、と思いながら、23時にはゲームをやめて、寝る支度をした。

抱えている案件、発注の号令待ちの見積り、前年度売り上げに迫れるかなどと、考えながら、眠りについた。

家では、なるべく仕事のことを考えたくもない。

それが気掛かりで休めなかったような感覚に陥るし、なにより楽しくない。

だが、日曜の夜はやはり、考えてしまう。


しかし、意識が覚醒してから、目に知覚されたのは、豊かな緑だった。

薫風の通り抜ける道をなんとなく、歩き始めたのだ。


久しぶりの自然、大して都会でもない所に住んでいても、仕事で回るのは、街中。

趣味はインドアなものばかりだし、貴重な休みは貴重すぎて、ドブに捨てるのが、最近の定番だ。


だから、ただ歩きたかった。

凝り固まった体が嘘のように軽く、ヤニで汚れた肺がキレイになったような感覚だ。

あるにはあったのだろうが、今は思い出せないほど、些細な悩みしかなかった、小学生の頃に戻ったような気分。


新鮮な空気吸いながら、すっかり気分も良くなって、歌謡曲を口ずさみながら、水の音のする方へと歩いた。


気分がいいとはいえ、かれこれ二時間も歩けば、だいぶ疲れた。


格好も自分の持っていたものとは、異なる。


しっかりと革の脛まである高さのブーツを履き、カーキ色のズボンを履いている。


白いシャツにマントのような濃い紺色のポンチョのようなものを纏っている。


髪もだいぶ伸びたような気がする。


水の音が大きくなり、この先に滝があるのが分かる。


そこで、彼女と出会ったのだった。

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