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空想の世界〈Fantasy World Online〉  作者: 雪乃
二章 本当の始まり
27/32

27 ダンジョン踏破と残りの1%



一層が終わり、二層目に入った僕は手前からマップを埋めて行っていた。



「そろそろ二層も中盤だなぁ。っと、なんだあいつは?」



──────────────────────


名前 アンデットナイト

レベル 20

説明

かつて死んだ騎士が無念により亡霊化したもの。不浄の力により生前より強化されている。


──────────────────────



鑑定の結果に僕は驚愕した。



「レベル20だって!?なんでそんな化け物が二層にいるんだ!」



そんなセリフとは裏腹に僕の気持ちは高揚していた。



もうら僕の頭の中には逃げるという選択肢は無かった。



「やってやろうじゃないか。先手必勝!」



僕の全力のストレートがアンデットナイトに炸裂する。グールならばこの攻撃が当たって終わりなのだが、こいつは違った。


手持ちの盾で攻撃を受け、こちらに反撃してきたのだ。



「ったァ!」



僕はその攻撃を避けきれず、頬を切り裂かれる。



「クソッタレ!だったらこれならどうだ!」



ゾンビの体のバランスの悪さを生かした僕でも足や拳がどこに飛ぶか分からない戦法だ。



アンデットナイトは戸惑いながらも剣や盾で攻撃を受け、致命傷は避けていた。



「こんにゃろー。だったらこれならどうだ。」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



この目の前の腐死体族の者はいったい何者なのだ。アンデットナイトは攻撃を受けながら考える。



自分が圧倒的優位には立っているはずなのだが何故か不安を拭いきれない。先程の突然の不規則な攻撃には驚いたがもう見切っている。



そして、目の前の腐死体が一瞬のスキを見せた。そこを見逃すほどアホではない。この戦いを決めるべくアンデットナイトはその剣を叩き込もうとしたその時…………




アンデットナイトは横から飛んできた魔法によって無防備な頭を撃ち抜かれた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「どうだこのヤロー!」



即興必殺【殴りながらでも魔法発動するやんけ!】(壊滅的センス)貴様もアンデットなら分かるだろう。聖光ダメージ5倍の恐ろしさが……まぁ、僕はわかんないけどね。



そのまま僕はマップ埋めを続けた。





色々あったが何とか全五層を埋めることが出来た。まずはダイジェストでこれまでのことを話そう。



三層は一層や二層よりも足場が悪く、レベルも平均して25くらいだった。二層のアンデットナイトは魔法を使って倒したが、今度は魔法を使わずに戦った。だからといって苦戦を強いられた訳ではなく、アンデット系は総じて防御力が低いのか二、三発で終わってしまうのだ。



続いて四層は、まさかのモンスターハウスを引いてしまったらしく大量のモンスターに襲われた。グールやハイグールが多く出てきて、HP自動回復のレベルがとても上がったよ。遅くてもレベルは断然相手の方が高く、一撃でも厳しいのだ。そこで長期戦になった。



最後の五層は広いホールの様なところで、4回くらいに分かれてグールなどが出てくる大型のモンスターハウスだった。五層だから強いモンスターが出てくるのかと思いきや、低レベルのモンスターが多く出てくる質より量な感じだったのだ。おかげでレベルもそこまで上がらなかった。



五層が終わった段階での僕のステータスは



──────────────────────


名前 ナギサ

種族 腐死体【低位死霊レッサーアンデット種】

レベル 9

職業

称号

ステータス

STR 125(15up)

AGI 28(20up)

DEX 5

VIT 42(12up)

INT 13(8up)

MND 24

LUK 90(2up)

スキル

・初級鑑定 レベル13

・HP自動回復 レベル8

・光魔法 レベル3

・闇魔法 レベル1

・使役 レベル1

・忍び足 レベル19

・気配察知 レベル14

・体幹 レベル29

・初級格闘 レベル17

・見切り レベル6

・受け流し レベル9

状態

・腐臭 レベル-

・聖光ダメージ5倍


──────────────────────



だいぶ成長した。新しいスキルについてはこうだ



──────────────────────


・体幹

説明

体幹が強くなりあらゆる行動において補正がかかる。例)姿勢維持のためのバランスetc.....


・初級格闘

説明

拳や足での攻撃に多少の補正がかかる。


・見切り

説明

相手の攻撃を見切ることが出来る。レベルによって予測が正確になる。


・受け流し

説明

防御方法の一種。運が良ければ受け流した攻撃が別の相手に当たるかも……


──────────────────────



まぁ、こんなもんだ。体幹のレベルが異様に高いことからゾンビのバランスの悪さは分かるだろう。あえて言ってはなかったが、腐死体って体がところどころ腐ってるからね。



ここで終わろうと思ったのだが、マップをよく見ると一層の中心──たしか広場の様な物があったところ──にマップが埋まっていないところがあったのだ。



「せっかく他は埋めたのにここだけ空いてるってなんかきまりが悪いよな…」



道中のグールを倒しながら元来た道を走って《…》戻る。その間にも体幹スキルは異常な早さで上がっていく。



「着いたけどそんなに目立ったとこはないな…」



そこまで異様なものはなく、隠しスイッチなどがあると思った僕は石畳の一つ一つまできっちり調べていく。そして石碑の裏に窪みがあり、そこにはスイッチがあったのだ。



カチッ



ゴゴゴゴゴ……



石臼の擦れる音に似た音がなり、石碑の上側がスライドで動く。中には階段があり、いかにもって感じの隠し通路だ。



「行くか……」












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