26 始まりはダンジョンから
遅いし、だいぶ変更が入ってます。
キャラクタークリエイトが終わり、転移独特の浮遊感を味わいFWOの世界に戻ってきた僕。
「戻ってきた。って、あれ?」
僕が立っていたのは洞窟のような暗く、じめじめした場所だった。
「はじめの街じゃないぞ。カナデ達に会えないな…」
不具合かと思いヘルプで見てみると、人外選択をしたプレイヤーはその種族ごとのスタート地点から始まるらしい。始まりの街近くなのでただの雰囲気作りらしいが…
「そう言えばステータス」
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名前 ナギサ
種族 腐死体【低位死霊種】
レベル 1
職業
称号
・
ステータス
STR 103
AGI 1
DEX 5
VIT 30
INT 5
MND 24
LUK 86
スキル
・初級鑑定 レベル1
・HP自動回復 レベル1
・光魔法 レベル1
・闇魔法 レベル1
・使役 レベル1
状態
・腐臭 レベル-
・聖光ダメージ5倍
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うわぁ、なんかこんな所にログインさせられた理由わかった気がするわ。考えてみればアンデット系が日の下に出たら死ぬに決まってるやん……あと何気に腐臭が辛い。これ取れるまでカナデ達に会えない。
「炎龍の卵も使おうと思ったけどこの匂いじゃ可哀想だよな。僕は分かんないけど。」
それにしてもほんとにここどこだ?
「マップ。」
あー、ここダンジョンっぽいわ。ほんと初っ端ダンジョンってハードやな……
ちなみに装備は
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名前 ボロの服
性能
-
説明
ボロボロの服。防御性能は皆無。
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名前 ボロのズボン
性能
-
説明
ボロボロのズボン。防御性能は皆無。
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この通り、普通の人が着るとアウトだけどゾンビだから大丈夫みたいな感じの服である。
「んー、マップを見る限り何層かに分かれているみたいだしマップ埋めるつもりで行くか。」
マップを埋めようと歩き始めてわかったことなのだがゾンビは腐っているせいかバランスの制御が難しく走ればすぐにコケてしまうし、歩いていてもぎりぎり倒れるか倒れないかの危うさなのだ。
しばらく歩いてそろそろ一層目が中間にせまったという時に初めて魔物に出会った。
「あれは……ゾンビか?」
仕方ない、【初級鑑定】
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名前 食屍鬼
レベル 5
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説明
腐死体とは違うが、死体が腐り魔物になったもの。人肉を好んで食べるらしい。
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おう……同族かと思ったら思っきし魔物でしたね。ってかレベル高くない?
「どう来る?」
食屍鬼はそのまま僕の前を通り……え?スルーしただと?!
「どうしてだろう?………まさか」
あいつらって感覚器官が極端に鈍いのではないだろうか?そうだとしたら実質ノンアクティブで先制をいられるじゃないか!
「じゃあ、失礼して。オラァっ!!!」
背後に忍び寄り、頭を殴りつける。
スぼァっ!!!
僕くの拳は相手の頭を貫き、一瞬で戦闘は終わってしまった。
「え?」
(; ・`д・´)ナン…ダト!?
いやいや、流石にSTR全振りでもこれはおかしくね?それともこいつらが弱いのか?
「まぁ、何はともあれ拳でこの威力なら今後もこれだけでいいな。」
そうして、僕はどんどん一層目の後半を埋めていった。後半になるほど魔物がいっぱい出てきてレベルも5に上がった。
相変わらず僕は奇襲作戦でワンパンで終わらせてる。
「そろそろ一層のマップも埋め終わるし、ここらでステータス確認しとこうかな。」
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名前 ナギサ
種族 腐死体【低位死霊種】
レベル 5
職業
称号
・
ステータス
STR 110(7up)
AGI 8(7up)
DEX 5
VIT 30
INT 5
MND 24
LUK 88(2up)
スキル
・初級鑑定 レベル5
・HP自動回復 レベル1
・光魔法 レベル1
・闇魔法 レベル1
・使役 レベル1
・忍び足 レベル3
・気配察知 レベル2
状態
・腐臭 レベル-
・聖光ダメージ5倍
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ステータスもだいぶ上がった(主にSTR)。ちょうど二層への階段も見つけたのでさらに奥の方に行ってみよう。




